【業務提携のお知らせ】 この度、2025年3月21日付で、リーパス運営会社の「HAL経営コンサルティング合同会社」(代表:中川逸斗)と「兵庫県信用組合」(理事長:橋爪 秀明)は、業務提携するに至りました。 これにより、「リーパス」は、さらに潜在顧客とのタッチポイントを増やし、「兵庫県信用組合」は、リーパスの士業ネットワークを活用してあらゆるコンサルティング案件に対応できることが可能になります。 兵 […]
NEWS
リーパスとは?
リーパスが提供している8つのコンサルティング領域
リーパスの使い方と働き方
リーパスの実績
コンサル案件紹介数実績
38 件
最大単価
200万円 /月
リピート率
90% 以上
プロフェッショナル数
119 名
コンサルティング案件紹介
リーパスでしか経験できないコンサルティング案件を紹介します。

兵庫(基本リモートだが、要所にて現地訪問可能性あり)(リモート)
単価:着手金(メイン担当者6万円/アシスタント3万円)/補助金額に対する成果報酬(メイン担当者6%)
新事業の実施に際しての新設備の導入に対して活用する「新事業進出補助金またはものづくり補助金(補助金額400〜2500万円程度予定)」申請支援を行う案件です。
本案件では、先方からのヒアリングを通した事業の方向性整理から申請書作成支援、必要に応じた事業計画のブラッシュアップなど、補助金申請に関する総合的な支援をご担当いただきます。
サポート対象期間は「交付決定まで」となります。
今回は、以下の2名体制での支援を予定しています。ご応募いただく際は希望の役割についてもお知らせください。また、ご応募に際してリーパスでのコンサルタントプロフィールの公開をお願いしております。
・メイン担当者(1名):補助金申請支援の中心的な役割を担っていただきます。
・アシスタント(1名):メイン担当者の補佐を行っていただきます。補助金支援の経験は問いませんので、実務経験を積みたい方にも適したポジションです。
本案件では、先方からのヒアリングを通した事業の方向性整理から申請書作成支援、必要に応じた事業計画のブラッシュアップなど、補助金申請に関する総合的な支援をご担当いただきます。
サポート対象期間は「交付決定まで」となります。
今回は、以下の2名体制での支援を予定しています。ご応募いただく際は希望の役割についてもお知らせください。また、ご応募に際してリーパスでのコンサルタントプロフィールの公開をお願いしております。
・メイン担当者(1名):補助金申請支援の中心的な役割を担っていただきます。
・アシスタント(1名):メイン担当者の補佐を行っていただきます。補助金支援の経験は問いませんので、実務経験を積みたい方にも適したポジションです。

大阪(リモート)
単価:着手金(メイン担当者6万円/アシスタント3万円)/補助金額に対する成果報酬(メイン担当者6%)
新しい社内システムの導入(現状エクセルやスプレッドシート等で管理しているものを、まとめて一元管理できる新システムの導入)に対して活用する「中小企業省力化投資補助金(補助金額1000万円程度予定)」申請支援を行う案件です。
本案件では、先方からのヒアリングを通した事業の方向性整理から申請書作成支援、必要に応じた事業計画のブラッシュアップなど、補助金申請に関する総合的な支援をご担当いただきます。
サポート対象期間は「交付決定まで」となります。
今回は、以下の2名体制での支援を予定しています。ご応募いただく際は希望の役割についてもお知らせください。
・メイン担当者(1名):補助金申請支援の中心的な役割を担っていただきます。
・アシスタント(1名):メイン担当者の補佐を行っていただきます。補助金支援の経験は問いませんので、実務経験を積みたい方にも適したポジションです。
本案件では、先方からのヒアリングを通した事業の方向性整理から申請書作成支援、必要に応じた事業計画のブラッシュアップなど、補助金申請に関する総合的な支援をご担当いただきます。
サポート対象期間は「交付決定まで」となります。
今回は、以下の2名体制での支援を予定しています。ご応募いただく際は希望の役割についてもお知らせください。
・メイン担当者(1名):補助金申請支援の中心的な役割を担っていただきます。
・アシスタント(1名):メイン担当者の補佐を行っていただきます。補助金支援の経験は問いませんので、実務経験を積みたい方にも適したポジションです。

フルリモート(リモート)
単価:50~80万円/月
【業務内容】
・CADツールのパッケージの導入(一部運用は始まっている状況)において、パッケージの制約も加味し、インフラ側の立場から問題点を調査し、打開策を検討する支援※例)データベースの変更における実行、検証など
・大手Sierのチームにジョインしての支援(社員代替的なポジション)
★稼働率:100%
★開始時期:2025/5/1~
★期間:長期
★単価:50~80万円/月
★働き方:フルリモート
★募集人数:1名
★前提条件:職務経歴書提出必須(先方判断のため)、リーパスでのコンサルタント一覧画面公開必須
★注意点:クライアントによる書類(職務経歴書)審査あり

リモート(一部オンサイト)(リモート)
単価:スキルに応じて応相談
【背景】
HR領域のSaaSサービスを展開する企業において、HR関連プロジェクト経験を活かし、クライアントの人事戦略・業務プロセス改革を推進していただくポジションです。
本ポジションでは、HRソリューションの導入支援、クライアントの業務改善提案、組織開発・人事制度設計などに関与していただきます。
【業務内容】
・HR領域の業務プロセス改革・改善提案
・SaaSプロダクトの導入支援および業務適用コンサルティング
・人事制度設計、タレントマネジメント、組織開発支援
・クライアントの課題ヒアリングおよびソリューション提案
・HRテクノロジーの活用に関するコンサルティングおよび運用支援
★稼働率:60~100%
★開始時期:ASAP
★期間:未定
★単価:スキルに応じて応相談
★働き方:オフラインとオンラインのハイブリッド(クライアント対応に応じてオンサイト対応の可能性あり)
★募集人数:1名
★前提条件:職務経歴書提出必須(先方判断のため)、リーパスでのコンサルタント一覧画面公開必須
★注意点:クライアントによる書類(職務経歴書)審査あり

兵庫(月1回程度現地訪問可能性有り)(リモート)
単価:着手金(メイン担当者6万円/アシスタント3万円)/補助金額に対する成果報酬(メイン担当者6%)
中小企業が新たに取り組む事業に対して活用する「新事業進出補助金(補助金額2,500万円予定)」申請支援を行う案件です。
本案件では、先方からのヒアリングを通した事業の方向性整理から申請書作成支援、必要に応じた事業計画のブラッシュアップなど、補助金申請に関する総合的な支援をご担当いただきます。
今回は、以下の2名体制での支援を予定しています。ご応募いただく際は希望の役割についてもお知らせください。
・メイン担当者(1名):補助金申請支援の中心的な役割を担っていただきます。
・アシスタント(1名):メイン担当者の補佐を行っていただきます。補助金支援の経験は問いませんので、実務経験を積みたい方にも適したポジションです。
本案件では、先方からのヒアリングを通した事業の方向性整理から申請書作成支援、必要に応じた事業計画のブラッシュアップなど、補助金申請に関する総合的な支援をご担当いただきます。
今回は、以下の2名体制での支援を予定しています。ご応募いただく際は希望の役割についてもお知らせください。
・メイン担当者(1名):補助金申請支援の中心的な役割を担っていただきます。
・アシスタント(1名):メイン担当者の補佐を行っていただきます。補助金支援の経験は問いませんので、実務経験を積みたい方にも適したポジションです。

オフラインとオンラインのハイブリッド(週2~3日程度現地)(リモート)
単価:100~120万円/月
【背景】
・部品メーカーにおいて製品開発プロセスを改善したいニーズがある。
・歩留まりや直行率の改善について工場現場でコンサルティングをして頂きたい。
・上記を実現するにあたり、コンサルタントに入って頂き、ベストプラクティスの提示やアプローチの設計など、お客様と伴走頂きながら、PJを推進して頂きたい。
【業務内容】
・プロセス改善に向けた全体の推進をリード頂く。
・コンサルタントとして、お客様のニーズを正しく捉え、示唆出し、伴うリサーチやアウトプット作成、会議体のファシリテーションなど。
★稼働率:100%
★開始時期:ASAP
★単価:100~120万円/月
★働き方:オフラインとオンラインのハイブリッド(週2~3日程度現地)
★募集人数:1名
★前提条件:職務経歴書提出必須(先方判断のため)、リーパスでのコンサルタント一覧画面公開必須

東京(リモート)(リモート)
単価:90万円/月
【背景】
・工場の再生可能エネルギー活用は政府が「GX実現に向けた基本方針」にも掲げており、重要トピックとなっている。
・その流れの中でクライアントは地中熱を活用した空調導入を目指すが、工場の現場担当者目線ではコスト重視のため、従来型の空調機を選択する傾向にある。
【業務内容】
そこで、・地中熱を活用した空調機の事業性を以下のステップで調査することで検証していきたい。
➀太陽光エネルギーとの優位性検証
・太陽光エネルギーとの設備コスト、地理的優位性、CO2削減効果等の項目で優位性検証を実施
➁市場規模調査
・優位性検証の中で、国内の大工場の中でどの程度の市場規模が見込めるか調査
上記調査調査結果に対し、追加で最新動向調査を実施し、クライアントが取り組むべきアクションを整理
★稼働率:80~100%
★開始時期:2025年4月~
★単価:90万円/月
★働き方:リモートと現地(東京)のハイブリット
★募集人数:1名
★前提条件:職務経歴書提出必須(先方判断のため)、リーパスでのコンサルタント一覧画面公開必須

東京(週1日は現地)(リモート)
単価:スキルに応じて要相談
【背景】
・計測器メーカーにおいて製品開発プロセスを改善したいニーズ
・歴史があり手堅い現状のプロセスがあるものの、昨今の潮流や他社のベストプラクティスを理解しながら、今後の時代の変化を機微に捉えられる、プロセスを構築したい。
・上記を実現するにあたり、コンサルタントに入って頂き、ベストプラクティスの提示やアプローチの設計など、お客様と伴走頂きながら、みりみりPJを推進して頂きたい。
【業務内容】
・プロセス改善に向けた全体の推進をリード頂く。
・コンサルタントとして、お客様のニーズを正しく捉え、示唆出し、伴うリサーチやアウトプット作成、会議体のファシリテーションなど
★稼働率:50~100%
★開始時期:ASAP
★単価:スキルに応じて要相談
★働き方:半分現地、半分リモート
★募集人数:1名
★前提条件:職務経歴書提出必須(先方判断のため)、リーパスでのコンサルタント一覧画面公開必須

リモート(リモート)
単価:スキルに応じて要相談
【背景】
ブロックチェーン技術等を絡めた新規ビジネス立ち上げにおけるPM
・昨年の1月より、クライアントの既存事業に新しい技術を掛け合わせた新規事業の立ち上げを検討しており、事業戦略/計画の策定から支援しているPJ
・現状はPoCの実施までは終了し、要件を洗い出したうえで、開発ベンダーにRFPを提出し、提案を待っている状態
・プロジェクトマネージャーは、週次の定例を運営するとともに必要に応じて事業の立ち上げ方のシナリオの再検討を担う
・現在進行中のベンダーとの交渉内容によっては当初の開発プランを変更する必要があり、それに応じて事業計画も変更になる可能性がある
【業務内容】
★週次定例運営・準備
・定例会のアジェンダ設定、資料作成、進捗報告書作成
・定例会の進行役として、社内外のステークホルダーを巻き込み、会議を効率よく進行
・各部門やチームからの情報収集・調整を行い、定例会での報告事項を整理・確認
・クライアントのフィードバックの回収や、PJのメンバーとの事前調整など含む
★事業シナリオの再整理
・ベンダーとの交渉内容に応じて、何を実現させ、どういうシナリオで新規事業の実現を目指すのか
・PJ内での認識のすり合わせだけではなく、クライアント社内で決裁を取るためにも必要
★稼働率:30~40%
★開始時期:ASAP
★単価:スキルに応じて要相談
★働き方:基本リモートだが、たまにオフラインもあり
★年齢制限:30代のみ
★募集人数:1名
★前提条件:職務経歴書提出必須(先方判断のため)、リーパスでのコンサルタント一覧画面公開必須

リモート(リモート)
単価:スキルに応じて要相談
【背景】
・クライアントの下で現在複数PJが進行中
・現状は新規事業の立ち上げ支援、中期経営計画実行支援、新規システム開発支援
・各PJの進捗状況の管理(把握と調整)、リソース管理、クライアントとの契約管理などを担えるPMOを探されている
・PJはそれぞれ個別に進んでいるものの、クライアント側のカウンターパートは同じメンバーであり、かつPJの内容自体もそれぞれ結びつきがあるため、同一のPMOで管理するスタイルをとりたい
【業務内容】
★進捗状況の管理(把握と調整)
・週次の定例の参加
・クライアントとの分科会実施や個別調整
・上記を進めるうえで必要な社内メンバーとのコミュニケーション
★リソース管理
・業務委託メンバーの契約管理
・(必要に応じて)メンバーの採用活動一式(要件の整理から面談、オンボーディングまで)
★クライアントとの契約管理
★稼働率:40~50%
★開始時期:ASAP
★単価:スキルに応じて要相談
★働き方:基本リモートだが、たまにオフラインもあり
★年齢制限:30代のみ
★募集人数:1名
★前提条件:職務経歴書提出必須(先方判断のため)、リーパスでのコンサルタント一覧画面公開必須

リモートワーク(リモート)
単価:こちらから希望価格提示
・日独間の国際税務に関してのアドバイザリー業務
・具体的には、海外企業とのJV検討案件に際する税務的な論点やリスクを提示
★業界:医療系
★アサイン:4月中旬-5月初旬開始
★稼働率:30%程度
★タスク:JV設立にあたり、独側への契約一時金などの大きなお金の移動が発生する/継続的に事業収益を独に分配する等の事象が発生するため、それらに関する論点整理・リスク-対応精査(アドバイザーとしての参画、がっつり手を動かすのはコンサル)
★期間:約1-2か月くらいで集中対応。状況によってはその後も継続支援で入っていただく可能性あり(1-2か月は確定期間→必要に応じ追加契約)
★価格:こちらから希望価格を提示
前提条件:職務経歴書提出必須(先方判断のため)、リーパスでのコンサルタント一覧画面公開必須

兵庫(リモート)
単価:着手金(メイン担当者6万円/アシスタント3万円)/補助金額に対する成果報酬(メイン担当者6%)
中小企業が新たに取り組む事業に対して活用する「新事業進出補助金(補助金額2,500万円予定)」申請支援を行う案件です。
本案件では、先方からのヒアリングを通した事業の方向性整理から申請書作成支援、必要に応じた事業計画のブラッシュアップなど、補助金申請に関する総合的な支援をご担当いただきます。
今回は、以下の2名体制での支援を予定しています。ご応募いただく際は希望の役割についてもお知らせください。
・メイン担当者(1名):補助金申請支援の中心的な役割を担っていただきます。
・アシスタント(1名):メイン担当者の補佐を行っていただきます。補助金支援の経験は問いませんので、実務経験を積みたい方にも適したポジションです。
本案件では、先方からのヒアリングを通した事業の方向性整理から申請書作成支援、必要に応じた事業計画のブラッシュアップなど、補助金申請に関する総合的な支援をご担当いただきます。
今回は、以下の2名体制での支援を予定しています。ご応募いただく際は希望の役割についてもお知らせください。
・メイン担当者(1名):補助金申請支援の中心的な役割を担っていただきます。
・アシスタント(1名):メイン担当者の補佐を行っていただきます。補助金支援の経験は問いませんので、実務経験を積みたい方にも適したポジションです。

東京、函館(リモート)
単価:80万円/月(予定)
クライアントの製造現場におけるスマートファクトリー導入プロジェクトの内、MES(製造実行システム)導入を支援。
経営戦略と工場運営・生産業務との整合を図りつつ、ERP連携を考慮したMES導入およびモデルライン立ち上げを推進。
【主な業務内容】
①MES導入支援に関するPMO
②関連資料作成
③クライアントフェーシング(工場運営・生産業務に関連)
④MESベンダコントロール
※IT知見およびIT技術者(情シス含む)とのクライアントフェーシングは、PM・他メンバーがサポートしますのでご安心ください。
【進め方】
原則、リモート対応となります。
・リモート対応(週2回1時間程度、客先とオンライン会議予定)
・その他、3ヶ月に1回程度ステークホルダーへの報告会を実施予定
【アピールポイント】
経営戦略に加え、IT・DXシステムとの「つなぎ」役としての知見と専門性が身に付きます!今後のキャリアの幅を広げる経験として活かすことが可能です。
※金額、稼働率は現状の予定となります。

大阪
単価:(A)補助金額50万円の場合・・・定額20万円 (B)補助金額200万円の場合・・・成果報酬12%
中小衣料製造業の持続化補助金の申請支援を行う。(申請資料作成・提出)
購入物
CADソフト25万円、CAD対応ノートPC15万円、モニター2万円、板タブレット2万円、サブキーボード4.5万円、プリンター20万円、ロックミシン4万円(中古)、洗濯機21万円、アトリエのリフォーム20〜40万円

大阪(一部リモート可)(リモート)
単価:300万円×10%(稼働率)
クライアントが導入する新人事制度の定着化支援を行う。
Phase1で新人事制度の構想・導入を行ったため、Phase2はより具体的な定着化支援を行う
具体的には、目標制度伴走 / 賃金制度作成 / 管理職登用支援 / 最適配置スキーム実行支援 / 面談・評価フィードバック支援 / スキルマップ支援 / 人事制度統合システム案策定などを行う。
2025年4月から開始。
募集人数:1名

大阪(一部リモート可)
単価:35万円/月
クライアントがこれまで市場競争で勝利してきた要因 を洗い出し、情報を整理することによって、次期中期経営計画の策定と経営企画機能の強化を支援する。
★現在までの「勝ち筋」を定義し、クライアントのコアコンピタンスを明らかにしたうえで報告会を実施する。
★クライアントの代表・役員の方針を確認し、考えの差分を抽出する。
★市場情報、定量的な証拠を収集し、クライアントの顧客の内部的・外部的な強みを抽出 する
★クライアントの揺るがない「強み」と、市況に合わせて構築していかなければならない新たな「強み」を抽出する
★既存の枠組みにとらわれず、クライアントの特性や目標に合わせた独自の仕組 みを共に考え、最も効果的な事業の組み合わせや計画を明確にしていく
★次期中期経営計画に資する戦略書を最終報告書にとりまとめて報告書としてクライアントに提出する。
クライアントの契約は計5カ月間、コンサルタントとの契約は1か月ごとに更新

東京(リモート)
単価:57万円/月
新規事業・新サービスを検討している中堅製造業に、アイデア出しのファシリテーション、アイデアの優先順位付け、アイデアの要件整理の支援を行う。顧客メンバー数は15名と大人数であるため、高度なファシリテーションおよびアイデアの具体化・抽象化能力、資料整理能力が求められる。
コンサルタント一覧
リーパスでは業界トップクラスのコンサルタントが多数在籍しています。
士業のキャリア支援
リーパスでは、第一線で活躍している士業、ハイバリューを提供し適切な報酬を獲得している士業が、今後のキャリアに磨きをかけたい士業を育成しています。

リーパス会員は、ラインワークス上で、一流コンサルタントたちとノウハウのやり取りが無料でできます。
まずは無料会員登録。会員登録後、ラインワークスの入会方法についてご案内いたします。
まずは無料会員登録。会員登録後、ラインワークスの入会方法についてご案内いたします。

記事
リーパスの使命と目指す未来について
LeaPath代表の中川です。
当記事を見ていただきまして誠にありがとうございます。
今回この記事を開いてくださった方は、中小企業診断士の方(勉強中の方も含め)をはじめとして、何かしらの士業またはコンサル業に従事されている方が多く、そして同時に、リーパスに対して何かしらの興味関心を寄せてくださっている方が多いと思います。
今回はそんな方向けに、「リーパスって何」というところから、そもそもなぜリーパスというサービスを立ち上げたのか、そしてリーパスは最終的にどこへ向かうのか?ということについて深堀りしていきます。
皆さんと一緒に中小企業診断士業界を盛り上げ、全国の中小企業に貢献できる仕組みを作って参りたいと思いますので、是非ご覧いただけると幸いです。
なぜリーパスというサービスを立ち上げたのか
まず、「なぜリーパスというサービスを立ち上げたのか」その背景を少し語らせてください。
きっかけとしては、中小企業診断士の養成校に通っていた時に構想し始めたことがきっかけで、それから約半年間かけて自分の想いと事業構想を整理してサービスを開始しました。
リーパスを立ち上げた理由を整理すると、以下3つに集約されます。
①大手コンサルティング会社と中小企業診断士業界の双方を知る者としての使命
②全国に高品質なコンサルティングサービスを行き渡らせたい
③中小企業診断士をはじめとした士業のキャリアを応援したい
①大手コンサルティング会社と中小企業診断士業界の双方を知る者としての使命
まず、みなさん、大手コンサルティング会社と聞いてどんなことを思い浮かべますか?
「規模が大きい案件を扱っている」
「優秀な人たちの集まり」
「最先端を行っている」
私の周りの中小企業診断士の話を聞いても、大体上記のような、
漠然とした「凄そう」
というイメージを持たれている方が多いです。
さらに直接的な言い方をすれば、中小企業診断士の方々は大手コンサルの方々と比べて、自身を過小評価し過ぎているケースが多いと感じています。
これに対して、結論としては、
「確かに大手コンサルは優秀な人は多いが、中小企業診断士でも十分戦える余地がある」
と考えています。
かくいう私は、Big4と言われるコンサルティング会社や、内資系の戦略系のコンサルティングファームで働いていた一方で、私自身中小企業診断士でもあります。つまり、大手コンサルの面も、中小企業診断士の面もよく知っています。
双方とも同じコンサルティングという枠組みですが、似て非なるものですし、それぞれの特徴を活かして各々が業界を形作っています。
ただ、コンサルティングの領域で実際に、中小企業診断士が勝負できるか、という面については冷静に考える必要があります。もちろん中小企業診断士の方が得意な領域も沢山あります。例えば補助金・助成金、零細企業への支援、業界知識、他士業との連携などが最たる例です。
しかし、ことコンサルティングという1点においては、成長の余地を業界としても考えていかなければならないと考えています。
一方で、中小企業診断士の強みもあります。
というのは、中小企業診断士は、金融業や製造業、メーカー、士業等、コンサル以外の業界でのキャリアを積んでこられた上で診断士になっていることがほとんどです。
そのため、コンサルと各々の現場で積み上げてきた知識や経験を掛け合わせることができる、いわゆる「現場感覚を知った上での実態により即したコンサルティング」が提供できるわけです。
そのため、中小企業診断士においては、コンサルティングにおいて、コンサルとしての知識はもちろんのこと、資料作成、ファシリテーション、プレゼンテーション、案件提案力、そして中堅企業でのコンサルティング経験などのスキル・経験をもっと業界として底上げさえできれば、さらに成長すると確信しています。
そして、これら双方の状況を知る身として、少しでも中小企業診断士のキャリアと中小・中堅企業の成長に貢献したい思い、リーパスを信頼できるメンバーとともに立ち上げました。
②全国に高品質なコンサルティングサービスを行き渡らせたい
私は2012年に一度コンサルティング業界から離れ、2017年まで事業会社で働いていたことがあります。
その後、2017年に個人事業主として中小企業へのコンサルティングを再開しましたが、地方の中小企業のコンサルティングを実施する機会がいくつかあり、その中でも印象に残っているのが、2020年に実施した債務超過の中小企業(製造業)の再建支援です。
その企業の技術や社長の従業員や地域に対する想いを知り、地方のコンサルティングにも興味を持ちました。
技術はあるものの、マーケティングやブランディング、および販路開拓などの分野で課題があり、自社の優位性を対外的に訴求できていない企業でした。
そして、その後も地方の企業をいくつか訪問しましたが、良い技術や商品はあるものの、なかなか活路を見出せていない企業が多く、これらの企業の戦略をピボット(方向転換)することで、地方の中小企業の成長や地域への貢献ができるのではないかというのを考えるようになりました。
そのような、「あと一歩」が困っている地方の企業へ積極的に支援をしていきたいことが、リーパスを立ち上げた理由の一つです。
やはりコンサルティングは東京や大阪などの大都市に集中していますので、どうにかそれを地方に還元する流れを更に作りたいと考えており、個人でできることには限りはありますが、リーパス内にいる多数のプロフェッショナルと力を合わせれば、それも実現不可能ではないと考えています。
③中小企業診断士をはじめとした士業のキャリアを応援したい
そして何より、様々な士業と出会い、話をする中で最も多い話題が「キャリア」の話です。
その中でも特に多いのが
・「独立するのは怖い」
・「独立しても、コンサルティング案件を営業できる自信がない」
など、やはり独立するか否か、そして独立した後の不安を払拭できないという、どちらかというと「不安」が先行する会話です。
税理士や社労士は独占業務がありますが、中小企業診断士は独占業務がありません。
その中で独立するのは、確かに不安だと思うのです。勉強会に参加してもコンサルティング案件が降ってくるわけでもないですし、コンサルティングファームのように高単価な案件がそれほどあるわけでもないという状況で、どうやって中小企業診断士が前向きに独立し、全国の中小企業を支援できるでしょうか。
中小企業を支援するには、まずはサービスを提供する中小企業診断士が明るくキャリアを語れる場を創ることが先決です。
「なぜ独立してまで派閥争いに巻き込まれなければならないのか?」という意見もちらほら聞きます。
そのような団体があるかどうかは知るところではありませんが、少なくともリーパスは、想いを持って独立や副業する人が、国家資格を取った後にがっかりしないよう、派閥などは絶対に作りません。
また、リーパスでしかできないことをどんどんしていきたいと考えています。
例えば、記事においてはLeaPathでしか閲覧できないような実体験に基づいた中小企業診断士向けの記事を豊富に掲載し、普段表に出さないような会員限定記事も公開していきます。また、動画でもコンサル経験豊富なコンサルタントや現場で活躍している士業の、明日から役に立つ動画をアップしています。
コンサルティング案件に関しては、独自のネットワークを保有しているため、月数万円のお仕事から月100万円以上のようなお仕事に至るまで、幅広くリーパス会員の皆様に紹介させていただいております。
このように
コンサルタントとしての成長のための育成と、
その成長結果を試すことができるコンサルティングの実践の場、
そして中小・中堅企業とのタッチポイントを増やすコミュニティを一気通貫で支援することにより、
中小企業診断士のキャリアを支援していきます。
私の士業支援のひとつの理念が
「勉強会に参加して、その気になるだけ、はもうやめよう」
です。
だからリーパスでは、ひたすらコミュニケーションと実践の場を創り、そこで新たな成長機会を創発していく。
そのような流れを創りたいと考えています。
そんな理念に様々な方に共感いただき、ローンチ前から、早くも無料記事が60本、動画が30本、コンサルティング案件が15件以上集まりました。
以下図でリーパスのサイトローンチ前の実績をお伝えいたします。
リーパスについて
リーパスの掲げる理念
そもそもなぜ「LeaPath(リーパス)」という名前なのか?ですが、先述したような経緯を踏まえて、士業や中小企業の将来を最高到達点まで飛躍させたいという想いからLeaPath(リーパス)と名付けました。
Leap(飛躍)、path(道・キャリア)、ath(all time high=最高到達点)を組み合わて、LeaPathとしています。
リーパスが提供していくサービス
では実際に、リーパスのサービスについて、ローンチ予定のもの含めて以下の3つのサービスを提供していきます。
①「育成リーパス」
②「コミュニティリーパス」
③「コンサルティングマッチングリーパス」
①「育成リーパス」
育成リーパスは、中小企業診断士と中小企業の育成のための記事/動画/セミナー・勉強会サービスです。
机上の空論ではない現場でのコンサルティング経験に基づいた「明日から使えるノウハウ」を会員の皆様にお伝えし、スキルの底上げをしていきます。
②「コミュニティリーパス」(2025年サービス開始予定)
コミュニティリーパスは、中小企業診断士と中小企業がWeb上で質問回答を行えるサービスです。
中小企業診断士と中小企業のタッチポイントを増やすとともに、中小企業が気軽にプロフェッショナルに質問し、コンサルティングの敷居を下げることを目的としています。こちらのサービスについては現在開始に向けて準備中です。(2025年サービス開始予定)
③「マッチングリーパス」
マッチングリーパスは、士業と中小企業をマッチングし、コンサルティング案件を行うサービスです。
中小企業の課題やニーズに応じて、リーパス会員のプロフェッショナルで最適なチームを組成し、コンサルティングを行います。
リーパス独自のネットワークを活かし、月数万円のお仕事から月100万円以上のようなお仕事まで、リーパスでしか活動できない案件を多数マッチングしています。
なぜ、この3つを同時に実現しているかというと、
「勉強」➡「相談」➡「実践」
という“コンサルタントとしての成長”に欠かせないサイクルを一気通貫で提供したいためです。
最後に紹介しますが、この3つのサービスだけでなく、更にサービス領域を拡大させていく予定です。
リーパスは最終的にどこへ向かうのか?
それらの想いを踏まえて、リーパスはどこへ向かおうとしているのか?という点を、少しお話させてください。
現在は3つのサービスを実施していますが、今後以下のようなサービスを展開していく予定です。
1. 士業の働き方の多様性の推進
2. コンサルの敷居を下げるサービスの提供
3. 教育の底上げ
4. バーチャルコンサルティングファームの形成
上記を踏まえ、国内最大級の士業ネットワークを創りたいと考えています。
喫緊の目標は1年間で500名の会員数にしていきたいと考えています。
1.士業の働き方の多様性の推進
リーパスが目指すところのまず1つ目は、「士業においてより多様的な働き方を実現すること」です。
そもそも働き方は多様であるべきです。人生の1/3を構成する仕事に囚われるのは、あまりにも勿体ない。
特に診断士の場合は前述のように独占業務がない故に、独立がなかなか難しいという問題があります。
だからこそ、独立だけでなく、副業・兼業、すき間時間対応など色んな働き方をリーパスでは支援します。現在のマッチングリーパスは下記で言う「プロジェクト型」が中心ですが、士業の働き方や企業のニーズに合わせて、様々なマッチング形態を実施していきます。
2.コンサルの敷居を下げるサービスの提供
2つ目は、「コンサルの敷居を下げるサービスの提供」です。
私の経験上、大企業や中堅企業はコンサルを使い慣れているが、中小企業は使い慣れていない、というのは確信しています。
どうしても、資金力などを鑑みるとコンサルへの依頼のハードルは高いです。また、大企業や中堅企業は大手のコンサルティングファームが支援していますから、中小企業診断士が単独で入ってくのは、コンサルファーム出身者を除き至難の業です。
加えて、税理士や社労士に比べ中小企業診断士は中小企業へのタッチポイントが極めて少ない。
そのような四面楚歌状態の中で、結果的に国家資格であるにもかかわらず知名度が他資格に比べ高くない、という状況になっていると推察しています。中小企業診断士業界には優秀な人材が沢山いるにもかかわらず、です。
リーパスは、中小・中堅企業にとってのコンサルティングの敷居を低くして、士業と中小・中堅企業のタッチポイントを増やすコミュニティリーパスというサービスも展開します。簡単に言うと、中小企業が中小企業診断士に気軽に相談できるコミュニティ、質問版です。
そのサービスの中でマッチングリーパスへの導線をうまく作り、双方がハッピーになる仕掛けを作っていきます。
3.教育の底上げ
3つ目が「教育の底上げ」です。
現在、育成リーパスでは記事や動画などのサービスを提供していますが、やはり真にスキルの底上げを行うには、対面での研修や勉強会も必須です。広く伝えていくには動画が最適ですが、ひとりひとりを育成するのは対面形式が最適です。
そこで、動画だけでなくセミナー・ウェビナー、および勉強会のサービスを月並みですが実施していきます。
すでに共感をいただいた方とセミナーの企画も始まっており、今から楽しみなサービスのうちのひとつです。
コンサルファーム出身者がコンサルや提案のノウハウをお伝えしたり、生産のプロとITのプロが組んで生産管理の勘所をお伝えしたり、社労士法人代表の人事セミナーパックで人事コンサル領域を網羅したり・・・・など、様々な企画セミナーを提供していきます。
リーパスがこだわるのは
「机上の空論ではない実績と実践に基づいた、明日から使えるノウハウの提供」
です。
4.バーチャルコンサルティングファームの立ち上げ
そして、最終的にはリーパスで「バーチャルコンサルティングファームの立ち上げ」を構想しています。
リーパス内で、機能軸×業界軸ごとにトップメンバー(Director)を決めて、全国にサービスが行き渡るバーチャルコンサルティングファームを創ります。
例えば、農業のマーケティングに関する案件の場合、農業に強いチーム
と
マーケティングに強いチームのそれぞれの人選を掛け合わせることで、案件ごとに最適なチームを組んでお客様に当たっていくことができます。
中小企業診断士のリーパス会員の皆様は自由に副業で様々なチームに参画することが可能ですし、
中小企業は必要な時に必要なスキルを確保できるため、比較的低価格で選択肢のあるコンサルの使い方が可能になります。
各チームのDirectorが取ってきた仕事をリーパス会員が実行する仕組みであり、将来的には、そのコンサル経験を踏まえて、各チームでプロダクト開発したり、新規事業を立ち上げることも視野に入れています。
また、その経験を育成リーパスの動画、記事、セミナーに還元していただき、さらに多くの人のキャリアを支援し、中小企業の成長を支える仕組みを創りたいと考えています。
そのバーチャルコンサルティングファームの足掛かりとなるチーム編成も、現在リーパス内で行っています。
最後に
私は、中小企業診断士業界の力、そしてひとりひとりの中小企業診断士の力を信じています。
実際に、中小企業診断士の皆様は、何かしらの得意分野を極めている方ばかりです。
そこにベースのコンサルティングスキルが合わさり、かつチーム戦で取り組めるようになれば、鬼に金棒だと思っています。
その土壌をリーパスで創り、皆さまと一緒にリーパス自体も成長し続ける。
そのようなサイクルが回り始めたとき、ちょっとしたイノベーションが起きると思っています。
リーパスの使命は、中小企業をはじめとした士業のキャリアと中小・中堅企業の更なる成長を支援することです。
是非、皆さまのお力・お知恵をリーパスにお貸しください!!一緒に新たな変化の波に対応していければと思います!!
講師: 
中川 逸斗

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業務提携のお知らせ
【業務提携のお知らせ】
この度、リーパス運営会社の「HAL経営コンサルティング合同会社」(代表:中川逸斗)と関西最大級の社会保険労務士法人である「社会保険労務士法人 和」(代表:床田知志)と業務提携するに至りました。
これにより、「リーパス」はさらに潜在顧客とのタッチポイントを増やし、「社会保険労務士法人 和」は、リーパスの士業ネットワークを活用してあらゆるコンサルティング案件に対応できることが可能になります。
社会保険労務士法人 和 https://www.101dog.co.jp/romushi/
HAL経営コンサルティング合同会社 https://halconsul.co.jp/
リーパス https://www.leapath.jp/
HAL経営コンサルティング合同会社/LeaPath代表 中川逸斗より
「この度、関西を代表する社会保険労務士法人である『社会保険労務士法人 和』様との業務提携が実現いたしましたこと、心より嬉しく存じます。本提携を通じ、リーパスはさらなる企業との接点拡大を図り、多様な経営課題への支援体制を一層強化してまいります。今後も士業・コンサルタントの皆さまと連携し、クライアント企業にとって真に価値あるプラットフォームの実現に努めてまいります。」
LeaPathは、士業・コンサルタントが学びながら実務経験を積める実践型プラットフォームです。中小企業診断士、税理士、社会保険労務士、弁護士など多様な専門家が集まり、チームを組んで企業支援を行うことで、より質の高いサービス提供と専門性の深化を実現しています。
講師: 
中川 逸斗

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リーパスプロジェクトインタビューVol.5 山地日和/中堅BtoB企業における中期経営計画の作成に向けたプロジェクト
1.自己紹介
リーパス
本日はリーパス会員の中小企業診断士である山地日和さんにインタビューさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。では早速ですが、まずは簡単に自己紹介をお願いいたします。
山地さん
こんにちは、モジュールコンサルティングオフィスの山地日和です。
大手から中小まで複数の事業会社の経理・人事経験を生かして、“バックオフィスから事業を加速しよう!”というサービスを行っています。管理会計導入や人事制度見直し、採用・広報、新事業立ち上げが多いです。個人事業から法人へのスタートアップから、年商十数億の中小企業まで関与させていただいています。
また、株式会社彩墨会(クリエイティブ系の書道会社)を、書家と2人代表取締役体制で経営しています。クライアントのコーポレートアイデンティティをコンサルで引き出して書に落としこみ、ロゴやコミュニケーションツールとして活用していただくBtoBビジネスモデル。こちらも中小~中堅企業の社長とお会いする仕事です。
2つの仕事と通じて、たくさんの人と事業をたのしんでいます。
2.リーパスに登録しようと思ったきっかけについて
リーパス
リーパスに登録しようと思われたきっかけは何ですか?
山地さん
中堅以上のクライアントに対するコンサル経験を持ちたいと思って、登録しました。
営業人脈が狭く、キャリアの少ない独立中小企業診断士は、どうしても中小規模の事業者さんへの関与に偏ってしまいます。早期に幅広いクライアントと出会って、顧客価値をより高めたいとおもっていました。
大手との経験豊富なコンサルファームに行ったらいいんだろうけど、年齢的にファームに採用してもらうのは難しい…。じゃあ、ファーム出身の方と仕事するのがいいのかも、と考えていたときに、恩師として尊敬している診断士の先生にリーパスのことを聞き、これだー!と登録しました。
3.リーパスで参画したプロジェクトについて
リーパス
リーパスで参画されたプロジェクトについて教えてください。
山地さん
年商数百億円のBtoB企業をクライアントとする、次期中期経営計画を策定するための前段プロジェクトに参画しました。
本プロジェクトの目的は、クライアントのこれまでの成功要因を定義し、コアコンピタンスを明らかにすること。私が担当したのは、ベンチマーク企業のKSF(Key Success Factor:重要成功要因)を特定することと、外部環境分析(政治・経済面)の2つです。
上述したとおり、企業規模・業種ともに未知の分野であり、このプロジェクトに手を挙げたのは自身にとって大きなチャレンジでもありました。
4.リーパスでのプロジェクトの感想
リーパス
リーパスでのプロジェクトのご感想についてお願いします。
山地さん
チームでの仕事が本当に楽しい。堀江さんがインタビューVol4で答えていらっしゃったように、『クライアントにとって有益なアウトプットにしようという思いが共有できている』、これがこのチームのKSFだと思います!
お二方ともファームのご経験があり、アウトプットを作っていくプロセスではわたしにとって初めての切り口や分析手法も多く、キャッチアップするのにちょっと時間がかかって申し訳なく思うことも多々。でも、『こんなロジックの組み方するのね!』とわくわくしながら吸収しています。あと、毎回お二人のパワポ資料がくると、にやにやしながら解体して、どうやって作ってるのか研究しています笑
リーダーの中川さんはコンサル手法のみならずコミュニケーション能力がとても高く、メンバーにGoodとMoreをうまく伝えてくださいます。私にとっては、信頼できるリーダー。とても良い刺激を受けています!
5.リーパスでのプロジェクトで、必要なスキルについて
リーパス
今回のリーパスでのプロジェクトで、必要なスキルはどんなスキルでしたか?
山地さん
チームコミュニケーション力。チームメンバーそれぞれが独立しているので、日常はオフラインでのやりとりがなく顔や様子はわかりません。クライアントにいい提案しようね!という思いを軸に、信頼しあうことがまず不可欠だなと思います。
もちろん、コンサルタントとして必要な基本能力はあることが前提で進むプロジェクトだと思います。
・課題発見力:与えられたタスクを軸にしつつ、どんな貢献ができるか考えて自分からも提案する
・概念化能力:リサーチした情報を並べるだけでなく、本質をつかんで言語化しようとする
・迅速性:資料を速くつくるはもちろん、作業難航時に抱え込まず早期に相談する
などなどです。
6.今後の展望について
リーパス
今後の展望についてぜひお聞かせください。
山地さん
4月1日に中小企業診断士登録予定で、これまでの関与先に加えて、公的機関での海外支援業務や、研修講師へのチャレンジを始めます。
リーパスについては、このプロジェクトが終わったらさみしいなあというのがまず本音。また一緒に仕事しようと言っていただけるようがんばりたいですね!忙しくても、リーパスだったら時間こじあけます。ベーススキルを磨いて、次にご一緒するみなさまに『山地、腕あげたなー!』と思っていただけるように精進します。
7.中小企業診断士として活躍していきたい方に向けたメッセージ
リーパス
最後に、中小企業診断士として今後活躍していきたい方に向けたメッセージをお願いします。
山地さん
中小企業と同様、診断士も協業してシナジーを発揮することでお客さまへの価値を大きくできる業態だと思います!
公開されたプロジェクトに興味をもてたら、はじめの一歩でぜひ応募してみましょう。もしアサインされなくても、リーパス内でご自身の思いや顧客価値を他のメンバーと共有できるチャンスは得られるはず。あなたを待っている事業者さん、仕事仲間がきっといます。
講師: 
山地 日和

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管理会計とは?目的や導入・やり方の流れについてわかりやすく解説!
LeaPath代表の中川です。今回は、管理会計について解説していきます。管理会計の構築方法についての詳細はリーパスの動画「中小企業のための管理会計構築方法」の中で述べていますが、今回は管理会計の枠組みを、基礎の部分をお話していきます。是非、会計分野に課題がある、もしくは管理会計を導入しようとしている中小企業の皆様や、今後管理会計をサービスのひとつとして提供していきたい士業の皆様にご覧いただければ幸いです。
さて、管理会計とは何でしょうか?財務会計という言葉や概念はご存知の方も多いと思います。一方、管理会計という言葉自体は知っているものの、それを実際に導入・運用・活用されている方はどの程度いらっしゃるでしょうか?本記事では、管理会計の定義を紐解くとともに実際の管理会計の導入に際して必要な事前検討事項を中心に説明していきます。
管理会計の定義と目的
管理会計を一言でいうと、自社の経営に活用するために社内向けにまとめる会計のことで、迅速かつ正確で多面的な経営判断に活用するものです。管理会計においては、この多面的というのが極めて重要になります。財務会計は会社単体もしくはグループ単位というあくまで全体の決算数値をまとめているだけですが、管理会計は、なぜその財務数値になっているのか?課題の要因は何なのか?という数値の解像度を上げ、経営の意思決定に役立てる会計です。また、管理会計は原価計算、予実管理、資金繰り管理、経営分析、意思決定会計に分類され、すべて重要です。コストを様々な角度から正確に数字を収集し計算する原価計算、予算と実績を複数の角度で対比させ課題を抽出する予実管理、キャッシュがショートしないように管理する資金繰り管理、積み上げた数字を、支店別/製品別・・・など複数の角度で分析する経営分析、経営陣の意思決定のために高度な分析を用いて経営数字を抽出する意思決定会計、これらを全て総合して、管理会計と言います。本記事ではこの中でも特に経営分析にフォーカスを当てて説明していきます。
財務会計との違い
そして、何よりも管理会計をざっくりと理解するためには、財務会計との違いを理解しておく必要があります。財務会計との違いを理解するには、以下の表が分かりやすいと思います。
財務会計(制度会計)
管理会計
目的
・外部への報告目的
・内部への報告目的
内容
・過去の業績報告・会計制度に基づく財務諸表に関する会計情報
・将来の業績改善・経営の考え方に基づく経営管理に関する会計情報
利用者
・社外の利害関係者(株主、債権者など)
・経営者、管理者など
ルール
・あり(会社法、会計基準)
・なし(会社独自の方法でOK)
実施
・必須
・任意
扱う数値
・実績数値
・実績、予算、見込みなど
集計単位
・四半期、一年
・事業、市場、部門、地域など
特徴
・正確性
・迅速性、独自性(経営戦略に繋がるか)
そもそもの目的が異なるため、財務会計と管理会計は似て非なるものです。財務会計は外部、管理会計は内部への報告が目的となります。また、財務会計が過去の業績報告に対し、管理会計は将来の業績改善に役立てるものです。加えて、管理会計ではルールは一切ありません。自社が取り巻く環境や自社の状況に応じた会計の仕組みを自由に作ることが可能です。そして最も重要なのは、管理会計の仕組みを作る際に、「自社の経営戦略に資する会計情報を抽出できるか?」ということが重要な論点になってきます。では、次の章でその論点をかみ砕いてみましょう。
管理会計導入前の5つの論点
管理会計を導入する前にしっかりと押さえておかなければならない論点が5つあります。この論点に関する協議をしっかり行わないまま管理会計を導入すると、「導入したはいいけど使い物にならない」ということになりかねません。そのため、管理会計を導入する際には、以下の5つの論点をまずは押さえて十分に協議・定義してください。
論点
事前に検討すべき内容
論点1
どのような視点で数字を見るか?
l 会計数字をどのような切り口で見れば、経営戦略に役立てることができるか?
l その切り口は、実際の事業の実態に紐づいているか?
l 切り口を絞り込む、もしくは切り口を拡大するための判断軸は何か?
中小企業で主に活用できる視点は、いままでの経験上11個あります(※)
論点2
どこまで深く数字を見るか?
l 売上・コスト・利益をどこまで分解すべきか?
l 当社の課題の深淵は何で、どの深さでみれば課題を抽出できるか?
深さを定義する8つのポイントがあります。(※)
論点3
どうやってデータを取得・整備するか?
l 論点1と2で定義した情報を現状の方法で取得できるか?
l 取得できないのであれば、どのようにデータを整備するか?
方法論としては2つあります(※)
論点4
管理会計のアウトプットをどう表現するか?
l 誰がどのタイミングで数値を見るか?
l どこまで分かりやすくグラフィカルに見せるか?
論点5
誰が管理するか?
l 現場部門か管理部門か情報システム部か。それはなぜか?
レベル0からレベル3までで定義可能(※)
※こちら論点含めて、有料にはなりますがそれぞれ詳しく動画(中小企業のための管理会計)にて解説していますのでぜひそちらもご覧ください。
これらの論点を検討していくことで、自社に適した精度の高い管理会計を構築できることを今までの現場経験やコンサル経験で実感しています。具体的な内容は、先述した動画にて説明していますので、是非ご覧ください。
いかがでしたでしょうか。今回は管理会計の基本的な考え方について説明しました。経営力を向上させるためには、適切な目標値や指標を決め、それを持続的に様々な角度からモニタリング・改善し経営戦略を立てることができる管理会計の導入は必須です。是非、ご参考にいただき、作成していただけると嬉しく思います。リーパスでは管理会計の経験が豊富な士業が多数在籍しています。ご興味がございましたら、是非お問い合わせください。
講師: 
中川 逸斗

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業務提携のお知らせ
【業務提携のお知らせ】
この度、2025年3月21日付で、リーパス運営会社の「HAL経営コンサルティング合同会社」(代表:中川逸斗)と「兵庫県信用組合」(理事長:橋爪 秀明)は、業務提携するに至りました。 これにより、「リーパス」は、さらに潜在顧客とのタッチポイントを増やし、「兵庫県信用組合」は、リーパスの士業ネットワークを活用してあらゆるコンサルティング案件に対応できることが可能になります。
兵庫県信用組合 https://www.hyogokenshin.co.jp/
HAL経営コンサルティング合同会社 https://halconsul.co.jp
リーパス https://leapath.jp
HAL経営コンサルティング合同会社/LeaPath代表 中川逸斗より
「地域の企業と真摯に向き合ってきた兵庫県信用組合様と共に、より深く、より広く中小企業を支援できることを大変嬉しく思っております。LeaPathとしても、士業・コンサルタントの力を結集し、現場に寄り添った支援を行ってまいります。」
LeaPathは、士業・コンサルタントが学びながら実務経験を積める実践型プラットフォームです。中小企業診断士、税理士、社会保険労務士、弁護士など多様な専門家が集まり、チームを組んで企業支援を行うことで、より質の高いサービス提供と専門性の深化を実現しています。
講師: 
中川 逸斗

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リーパスプロジェクトインタビューVol.4 堀江明/中堅BtoB企業における中期経営計画の作成に向けたプロジェクト
1.自己紹介
リーパス
本日はリーパス会員の中小企業診断士である堀江明さんにインタビューさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。では早速ですが、まずは簡単に自己紹介をお願いいたします。
堀江さん
初めまして、堀江明と申します。大津市役所と滋賀県庁で計15年間の行政経験を積み、さらに2022年からは自身で立ち上げた一般社団法人において中小企業の経営支援に従事しております。
2024年に滋賀県庁を退職し、民間企業へ転職。現在は地方自治体のDX支援にも携わっております。
診断士としては、年商数千万円から数億円規模の中小・小規模事業者に対し経営診断やDX支援を行っており、業種は多岐に渡りますが主にBtoC分野を中心に活動しています。
DX化の推進にあたっては、人材研修や業務フロー作成の支援を通じ、中小企業が自走できる体制づくりに注力しております。
2.リーパスに登録しようと思ったきっかけについて
リーパス
リーパスに登録しようと思われたきっかけは何ですか?
堀江さん
古巣でお世話になっていたリーパスメンバーさんから紹介を受けて登録しました。そのご縁で代表の中川さんと出会ったことが、実際にプロジェクトに参加しようと思ったきっかけです。
理由としては、中小企業診断士には研究や受注獲得を目的とする様々な集まりがありますが、その中でも特にリーパスが本格的かつ信頼できると感じたためです。
大手コンサルティング企業での経験をお持ちの中川さんが中小企業診断士の資格を取得したきっかけや、診断士のプレゼンスを高めたいという話をお聞きし、その思いに共感して何か力になれればと感じました。
3.リーパスで参画したプロジェクトについて
リーパス
リーパスで参画されたプロジェクトについて教えてください。
堀江さん
年商数百億円のBtoB企業をクライアントとする、次期中期経営計画を策定するための前段プロジェクトに参画しました。
本プロジェクトの目的は、クライアントのこれまでの成功要因を定義し、コアコンピタンスを明らかにすること。私が担当したのは、ベンチマーク企業のKSF(Key Success Factor:重要成功要因)を特定することと、外部環境分析(政治・経済面)の2つです。
上述したとおり、企業規模・業種ともに未知の分野であり、このプロジェクトに手を挙げたのは自身にとって大きなチャレンジでもありました。
4.リーパスでのプロジェクトの感想
リーパス
リーパスでのプロジェクトのご感想についてお願いします。
堀江さん
短い期間でしたが、PMの中川さんともう一人メンバーから多くのことを学ぶことができ、大変有意義な経験となりました。
実際の進め方としては、まずはベンチマーク企業のウェブサイトやIR情報を確認し、KSFの仮説をつくる。それらの仮説を財務情報と照らし合わせ、裏付けが可能と思われる仮説を3つほど中川さんに確認いただきました。
中川さんからは、仮説を横に広げるための視点や縦に掘り下げるための視点を丁寧に教えていただき、成果物の品質を上げるために奮闘しました。ここで学んだ思考の軸は、今後の経営支援にも活かせると考えています。
5.リーパスでのプロジェクトで、必要なスキルについて
リーパス
今回のリーパスでのプロジェクトで、必要なスキルはどんなスキルでしたか?
堀江さん
今回のような未知の分野で大事なことは、「質問力」だと思います。
一人で悩んでいても良い答えは出せないので、PMやメンバーに素早く相談する。
相談に当たっては、何に悩んでいるか、なぜ悩んでいるかを正確に伝える。そこで必要なのが、何かしらの仮説をもって質問する「質問力」だと思います。
仮説構築に当たっては、診断士として培ってきた様々なフレームワークが役に立ちました。バリューチェーン、競争戦略、5Fなど、診断士の共通言語をベースに質問するとコミュニケーションが円滑になります。そのため、悩んだら基本に立ち返るのが良いと思います。
6.今後の展望について
リーパス
今後の展望についてぜひお聞かせください。
堀江さん
これまでは、業績の厳しい中小企業や小規模事業者の方を支援することが多かったのですが、今回、中堅企業のプロジェクトに携わったことで視野が広がりました。
個人で診断士活動を行っていても、中堅企業から受注いただくことは稀であるため、今後もリーパスのプロジェクトで自身が力になれそうな案件があれば積極的に参画したいと思います。そして、それら中堅企業でのプロジェクト経験を通じてさらに成長し、滋賀県の中小企業や小規模事業者への支援に還元したいと考えています。
7.中小企業診断士として活躍していきたい方に向けたメッセージ
リーパス
最後に、中小企業診断士として今後活躍していきたい方に向けたメッセージをお願いします。
堀江さん
リーパスでは多様な案件が取り扱われているため、ぜひ積極的に応募していただくことをお勧めします。応募に際しては「未知の分野だから」や「求められるスキルが高そうだから」といった不安を抱かれるかもしれません。
しかし、今回のプロジェクト参画を通じ、応募者のスキルセットが十分に評価され、適切なメンバー構成や担当業務の割り当てが行われていることを実感いたしました。ぜひ一歩踏み出し、共にチャレンジしていきましょう。
講師: 
堀江 明

記事
【マッチングリーパスコンサル案件シリーズ】Vol.1組合コンサル
LeaPath代表の中川です。今回は、マッチングリーパスのコンサル案件シリーズ “ Vol.1組合コンサル ” を紹介していきたいと思います。マッチングリーパスのコンサル案件シリーズは、リーパスで紹介するコンサルティング案件のカテゴリーごとに特徴などを皆さまに紹介していくシリーズです。では、リーパスでも実績のある「組合コンサル」について見ていきましょう。
組合コンサルの概要
リーパスで実施している「組合コンサル」とは、大阪府の「組合等事業向上支援事業」を指します。課題解決に積極的な府内の中小企業組合が取り組むビジョン・中期計画作成、事業計画作成、事業活性化の支援や中小企業の異業種企業グループが取り組む新事業創出、新商品開発、新サービス創出等に係る事業計画作成について、アドバイスを行う専門家を派遣し、事業活性化を応援する「組合等事業向上支援事業」を実施します。(大阪府HPより)
具体的な内容は以下表の通りです。(大阪府HPより)
出典:(大阪府HP)組合等事業向上支援事業の概要
基本的にはビジョン作成支援と事業計画作成支援が多い印象です。案件の特徴としては、もちろん組合のカラーにもよりますが、例えば組合への帰属意識が薄い組合メンバーをモチベートしながら組合の方向性検討や、組合員増加のためのビジョン作成、共同受注・共同購買の施策構築などがあります。
組合コンサルの進め方
進め方としては、極めてシンプルで、案件ごとに大幅に変わることは基本的にはありません。
組合コンサルの進め方
Step❶:組合の状況ヒアリング(1~2時間)Step❷:基本5回の組合との打ち合わせ・協議(場合によっては3~4回の場合もあり)Step❸:報告書作成
という3Stepです。また、リーパスでは事前に案件の詳細もお伝えしますので、安心してご参画可能です。
稼働時間と報酬
稼働時間と報酬は以下の通りです。
報酬額
6~10万円程度(案件による)※報酬は案件紹介者などのマージンを除いた額
合計訪問日数
計5日 (1か月に1回程度の訪問・打合せ)
訪問1回当たりの時間
1〜2時間
報酬の絶対額は高くないですが、拘束時間自体は短いため、月に最大20件、年間最大240件こなすことができ、かつ1日の拘束時間が1~2時間であるため、他の仕事と柔軟に組み合わせることも可能です。最大件数を基に計算すれば、最大年間報酬額は2,400万円になるため、決して低い報酬額でないことが見て取れます。
こんな人にオススメ!
組合のコンサルも決して簡単な仕事ではありません。しかしながら、リーパスでは月100万円のコンサルティング案件なども紹介しているため、相対的に見ると心理的ハードルは低く、かつ稼働時間を考えると副業でも可能です。ですので、診断士になりたての方、これから独立するための経験値が欲しい方、副業として診断士活動をしていきたい方、そしてもちろん組合を支援していきたい想いを持った方などに、是非実施していただきたいと考えています。
リーパスでの実績
リーパスでは、民間企業のコンサルだけでなく、頑張る組合に対しても支援していきたい想いがあります。実績としてはリーパス公開後1か月で4件受注しており、今後も組合コンサルの実績を皆さんとともに作っていきたいと考えています。現在までの実績として❶お好み焼き屋・たこ焼き屋等組合への事業計画作成支援❷紳士服製造卸組合への事業計画作成支援❸洋服・衣料雑貨等小売店組合へのビジョン作成支援❹豆腐油揚組合の事業作成支援があります。
リーパスでの組合コンサルの支援実績例
・お好み焼き屋・たこ焼き屋等粉物組合への事業計画作成支援・紳士服製造卸組合への事業計画作成支援・洋服・衣料雑貨等小売店組合へのビジョン作成支援
登録方法
リーパスの組合コンサル案件にご興味のある士業の方は、以下の2通りいずれかの方法でご登録くださいませ。
Step❶
無料会員登録
まずはこちらから無料会員登録をしていただき、基本情報とマッチングリーパスに参画される方の情報登録に必要情報をご記入ください。また、情報登録の際に、コンサルチームという項目がありますが、「組合コンサルチーム」を選択してください
Step❷
マッチングリーパスで応募
マッチングリーパスの案件検索画面から組合案件を検索し、応募ボタンを押下してお問い合わせください(※案件が募集されていない場合もございます)。お問い合わせ後、コンサルコンシェルジュもしくはプロジェクトリーダーからコンサルティング案件の詳細を返信いたします。なお、応募が多数の場合は、応募順だけでなく、スキルセット等総合的に勘案して実施者を決定させていただきます。
講師: 
中川 逸斗

記事
リーパス代表の中川のインタビューが「一歩踏み出したい人へ。挑戦する経営者の声を届けるメディア」Challenge+ に掲載されました。
『Challenge+(チャレンジプラス)』2025年3月号に掲載されたインタビュー記事では、HAL経営コンサルティング合同会社の代表であり中小企業診断士の中川逸斗氏が登場します。大手外資系コンサルティング会社での経験を経て、2017年に大阪で独立。以来、売上1兆円超の大手企業から個人経営の飲食店まで、30社50プロジェクトに及ぶコンサルティングを手がけてきました。
中川氏は、士業ネットワーク「LeaPath」を運営し、中小・中堅企業と中小企業診断士、税理士、社会保険労務士、弁護士などの士業を結びつけ、経営課題の解決を支援しています。2025年1月時点で81名が登録しており、今後数年で300名規模への拡大を目指しています。また、セミナーや動画配信を通じて士業の育成にも力を入れ、登録士業の成長と活躍を支援しています。
本インタビューでは、中川氏のキャリアや「LeaPath」の取り組み、そして中小企業支援に対する熱意が語られています。詳細は以下のリンクからご覧いただけます。
👉 インタビュー記事を読む

記事
リーパスプロジェクトインタビュー Vol.3:飲食業組合における次世代に向けた施策立案 濱谷洸旭
1.自己紹介
リーパス
本日はリーパス会員の中小企業診断士である濱谷洸旭さんにインタビューさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。では早速ですが、まずは簡単に自己紹介をお願いいたします。
濱谷さん
初めまして、株式会社trendPlus代表/中小企業診断士の濱谷洸旭と申します。
私は新卒で入社した金融機関を8年程前に退職し、元々知識のあったWebマーケティングおよび広告事業を立ち上げました。立ち上げ後、運にも恵まれて好調で、法人化にも至りましたが、2020年に始まった新型コロナウイルスの流行に伴い、多くの企業で広告費の削減が進んだことを受けて弊社も影響を受けました。
その結果Webマーケティング領域にとどまらず、経営者や企業が抱えるさまざまな課題に対して幅広いソリューションを提供していくこと、いわゆる業務幅を広げることが必要と考えました。そこでさらにより多角的な面から経営をサポートするため中小企業診断士の資格を取得し、現在はWebマーケティングに加え、総合的な経営コンサルティングサービスを展開しています。
2.リーパスに登録しようと思ったきっかけについて
リーパス
リーパスに登録しようと思われたきっかけは何ですか?
濱谷さん
私は現在、リーパスの運営としてWebマーケティング全般に従事していますので、この立場から考えるリーパス登録のメリットについてお話ししたいと思います。
リーパスでは比較的小規模な案件から大規模な案件まで、そして業務も業種も多岐に渡ってお仕事が紹介されています。今回私が携わったお仕事では2人1組で携わりましたが、今回のように必要に応じてチーム体制でお仕事に当たることで、各々の強みを活かしてクライアントにより大きな価値提供ができる仕組みとなっていることは大きなメリットです。
というのも診断士は通常一人で仕事をする機会が多く、複数でチームを組んでお仕事にあたることで知識や経験、スキルを共有できる機会は貴重であるためです。また、チームを組んであたることで1人では対応できない規模の大きい案件にチャレンジしていくことも可能です。登録も無料となっていますので、リーパスの理念に共感いただき、コンサルタント、診断士だけでなく士業としてのキャリアをより高めていきたいと考える方はぜひご登録をお待ちしています。
3.リーパスで参画したプロジェクトについて
リーパス
リーパスで参画されたプロジェクトについて教えてください。
濱谷さん
比較的規模の大きい飲食業の協同組合様からの、これまでの当業界における飲食文化を次世代へと繋げていくための施策に関するご依頼でした。今後業界のさらなる発展に繋げるためのターゲットとすべき顧客層を定め、これまで組合様として取り組まれてきたことと現状を踏まえて、新たな施策を立案していくという内容になります。
4.リーパスでのプロジェクトの感想
リーパス
リーパスでのプロジェクトのご感想についてお願いします。
濱谷さん
適切なチームを組んでお仕事に当たることで、提案する内容をより深く練ることができ、結果としてクライアントにも大変喜んでいただき、こちらのご提案に対してすぐに取り掛かっていただけたのがコンサル冥利に尽き、嬉しかったです。1人ではここまで喜んでいただけなかったと感じており、チームを組んで当たることができたリーパスのプロジェクトならではだと感じました。
5.リーパスでのプロジェクトで、必要なスキルについて
リーパス
今回のリーパスでのプロジェクトで、必要なスキルはどんなスキルでしたか?
濱谷さん
やはり傾聴力・共感力は重要だと思います。先方の想いを聞いて、相手の立場に立って物事を考えることで初めて、相手に受け入れてもらう提案ができるスタートラインに立てるかなと思います。仮にコンサルタントとして特別なスキルや専門的な知識を持っていたとしても、社長やそこで働く方々の想いを無視した提案では受け入れてもらえません。傾聴力・共感力に関しては案件規模に限らず共通して必要となるスキルだと考えます。
6.今後の展望について
リーパス
今後の展望についてぜひお聞かせください。
濱谷さん
個人としては、現状の得意分野や規模に限らず、新たな分野、業種、規模の案件にも積極的にチャレンジしていきたいと考えています。また、経営コンサルにおけるPM経験をさらに増やしていくことで、さらに広い視点からコンサルに関わっていきたいと考えています。ジェネラリストとしての能力を高めたい一方で、最近はAI分野にも夢中なので、もっとこの辺りの分野も深く極めていきたいですね。
リーパスとしては、これまで中小企業診断士はもちろん他士業の業界がなかなか関わってこれなかった中堅企業領域へのコンサルにも進出し、いわゆるこの業界におけるパラダイムシフトを起こし、業界全体を盛り上げていきたいと考えています。
7.中小企業診断士として活躍していきたい方に向けたメッセージ
リーパス
最後に、中小企業診断士として今後活躍していきたい方に向けたメッセージをお願いします。
濱谷さん
リーパスでは会員登録が無料の上、比較的小規模な案件から大規模な案件まで、そして業務も業種も多岐に渡ってお仕事が紹介されています。
また、診断士をはじめとした士業やコンサル向けの動画や記事といった学べるコンテンツも豊富にあり、会員同士で意見・情報交換できるコミュニティもあるので、コンサルとして稼いでいきたいと考える人はもちろん、コンサルとしての知識やスキルを向上させたい方や繋がりを広げたい方にもぜひオススメです。
講師: 
濱谷洸旭

記事
人事戦略に役立つフレームワークを厳選して解説【会員限定記事】
LeaPath(リーパス)代表の中川です。
さて、今回は人事戦略に役立つフレームワークを解説していきます。
多くのサイトの記事ではSWOTなどの戦略フレームワークの活用推奨の記事が多いですが、リーパスでは、あまり有名ではないかもしれないけれど、実務でかなり使える尖ったフレームワークを紹介します。
私は、今まで数多くの人事プロジェクトも担当してきました。
中小企業の社長のお話を聞いていると、「賃金をなかなか上げづらい」「社員のモチベーションを上げるために賃金を上げることは効果的か?」など、賃金の枠組みで考えられる方が多いのですが、賃金はあくまで一側面であり、中小企業に必要なのは、人事戦略の仕組みです。
本記事では、特に中小企業で活用できたフレームワークを厳選してお伝えします。
人事戦略の必要性
そもそもなぜ人事戦略が必要なのでしょうか。一言で言うと、会社のあるべき姿を実現するためです。
「社員の幸福を追求するため」などの高尚な目的も重要だとは思いますが、中小企業は利益を上げてまずは社員を守っていく必要があります。
ゆえに、この目指すべき会社の目標を実現するという目的は外せないはずです。
役員やコンサルタントは、「社員の幸福を追求する」という“言葉”に感銘を受けるのではなく、その言葉をかみ砕いて課題解決しなければなりません。
そこを履き違えると、フワッとした言葉だけが先行して、実態が伴っていない会社になってしまうのです。
皆さんも見たことないでしょうか。社内の至る所に立派な額に飾られた“言葉”があるにも関わらず、社員の士気は全くなく、業績も悪化している会社です。
そうならぬよう、人事戦略が必要なのです。
人事戦略に役立つフレームワーク4選
さて、人事戦略のフレームワークは数多ありますが、その中でもあまり知られていないフレームワークを厳選して紹介していきます。
組織全体の人事フレームワーク
① 前提!「人事戦略の検討プロセス」
② 目的との整合性!「人材ポートフォリオ」
③ エンゲージメント測定!「ToMo指標」
④ 人事施策網羅性を担保!「幸の日も毛深い猫(さちのひもけぶかいねこ)」
①前提!「人事戦略の検討プロセス」
まずは「人事戦略の検討プロセス」についてです。
この人事戦略の検討プロセスは以下のような悩みを持つ会社には特に効果的です。
1:経営戦略を構築したが人事戦略に落とし込めない
2:会社全体としてどのような特徴を持つ社員が多いか分からない
3: 人事施策を作ってはいるが、なかなか効果が出ない
前提として、人事戦略は経営ビジョンや戦略と密接に結びつける必要があります。
・「どのような顧客にどんなサービスをどのように提供していくのか」
・「新規市場か既存市場どちらに資源を投入するのか」
・「あるべき会社の姿(ありたい会社の姿)」
などの戦略ビジョンや経営戦略に紐づいていない人事戦略は砂上の楼閣です。
なぜならば、戦略の方向性と整合性が取れないこと、および社員からしてもどのように頑張れば良いのか分からなくなってしまうためです。
そこで、私は以下の人材ポートフォリオ検討プロセスを現場でよく使います。
【人材ポートフォリオの検討プロセス】
この人材ポートフォリオ検討プロセスでは、経営戦略構築後、まずはエンゲージメント測定と戦略に整合する人材要件を洗い出し、グルーピングします。
人材要件のグルーピングでキーになる軸や共通項を見つけ出し、既存の人材のポジショニング(後述)を把握します。
その後、その戦略の状況から要件に当てはまる人材の特徴や数を割り出し、現状とのギャップやリスクを分析します。
そのギャップやリスクを課題として、人事施策を立てていく手法です。
ただ、こちらの解説だけではなかなかイメージも湧きにくいところもあるかと思いますので、より深い理解がしやすいよう、こちら「決定版!これで人事戦略を構築できる」で別途詳しく説明しましたのでぜひチェックください。
②目的との整合性!「人材ポートフォリオ」
また、以下のような悩みを抱える会社は多く存在します。
・自社のあるべき姿(ありたい理想の姿)に対して、適切な人材配置や組織構成がよくわからない
こういった悩みを持つ会社にとって有効なのが「人材ポートフォリオ」を使った分析方法です。
本記事では実際に3つを例にとって紹介します。
① 経営戦略に合わせた採用と人材配置を検討したい場合:ルーティンの程度とマニュアルの程度のマトリクス【図1】
② 組織運営や等級/役職のバランスを検討したい場合:主体性と性格のマトリクス【図2】
③ エグゼクティブ候補を抽出したい場合:チームor個人&創造or運用のマトリクス【図3】
このように、知りたい目的に合わせて軸をとり、自社の人材をプロットしていきます。
これにより、自社のあるべき姿(ありたい姿)と現状のギャップを明らかにすることができます。
例えば、新規事業推進を考えているが、なかなかうまくいかない会社があるとします。
人材ポートフォリオを行った結果、以下の図2のようにオペレーター・スペシャリストばかりであることが一要因となって、新規事業をうまく推進できていない可能性もあります。
これが人事上の課題仮説となり得るのです。
この表出した課題仮説に対して、
「社内で主体性を持たせるための施策はどんなものがあるか【社内の取り組み】」
「積極的に中途採用を行い、経験ある人を採用して、ロールモデルを作る必要があるのではないか【採用】」
など、様々な人事施策案を出すことが可能となります。
③エンゲージメント測定!「ToMo指標」
ToMo指標は、Total Motivationの略で、ニール・ドシ氏と、リンゼイ・マクレガー氏によって提唱されている指標です。
この指標が高い企業ほど、その企業の社風が良く、人的な競争力が高く、また、顧客満足度との相関が非常に高いという統計結果が出ています。
計算方法は、モチベーションに関する社員全員の各設問の合計点数(回答結果)に対し、モチベーションの係数を加重し、人数で除したものであり、結果範囲は、【-100 ≦ X ≦ 100】となります。
下図は、世界的企業であるアップル、スターバックス、コストコと、それぞれの競合他社について比較したものであり、市場競争力が高い企業ほどToMo指標は高いという結果が出ています。
一度ToMo指標で測定し、社風・会社文化・モチベーションを、そもそも改善すべきか否か、もしくはどう改善すべきかを理解されてはいかがでしょうか。
【アップル、スターバックスとそれぞれの競合他社のToMo指標数値比較】
【コストコと競合他社のToMo指標と顧客に与えている経験価値の関係】
④人事施策の網羅性を担保!「幸の日も毛深い猫(さちのひもけぶかいねこ)」
人事戦略を検討した後、人事施策を考えていくわけですが、その際に外せないフレームワークは「幸の日も毛深い猫(さちのひもけぶかいねこ)」です。
中小企業診断士の方などは、試験内容で出てくるため知っている方が多いですが、その他の方には意外と知られていないフレームワークです。
このフレームワークは、人事施策の網羅性を担保するためのもので、以下の頭文字をつなぎ合わせたものです。
さ
採用
ち
賃金
の
能力・スキル
ひ
評価
も
モチベーション
け
権限移譲
ぶ
部門
かい
階層
ね
ネットワーク
こ
コミュニケーション
上記以外にも、労務基準などの項目も実際にはありますが、このフレームワークを使うと、施策範囲のモレを防ぐことができます。
何から手をつけて良いのか分からない場合は、是非このフレームワークを活用してください。
いかがでしたでしょうか。
本記事にご興味を持っていただいた方は、こちらの動画「中小企業のための人事戦略構築手法-だれでも簡単に作れるプロセスの決定版!」をぜひご覧ください。
本記事の内容を更に踏み込んだ具体的な活用・推進方法や、中小企業で検討すべき人事戦略の内容を事例とともにご紹介しています。
中小企業の社長・役員、人事担当者の方や中小企業診断士はもちろん、経営コンサルタントの皆さまに必見の内容となっていますので、ぜひご覧ください。
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講師: 
中川 逸斗

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現役診断士が解説!中小企業診断士の独立は失敗しやすいのか?
中小企業診断士でLeaPath初期メンバーの山田です。
今回は、「現役診断士が解説!中小企業診断士の独立は失敗しやすいのか?」と題してお送りします。
私は中小企業診断士に登録したその年に独立をしました。それまでは中堅企業でのサラリーマンとして20年以上生活してきましたが、違う世界に足を踏み入れたことになります。
今回は自らの経験に加え、周りの現役診断士数名のお話を総合しながら、はたして独立すると失敗してしまうものなのかを検証してみたいと思います。
結論:中小企業診断士の独立は決して失敗しやすくない
結論から申しますと、「中小企業診断士の独立は失敗しやすいのか?」という問いに対しては「NO」と回答します。
私もここまで順調に進めてきていることもありますが、周囲を見回しても、診断士での独立が失敗しやすいという事例や悩みは聞いたことがありません。
それぞれ生きてきた環境の違いや経験値の差、また独立後の生活についての解釈の違いがあるとは思いますが、私が知る限りの解釈で以下深掘りしていきましょう。
独立診断士としての「生き方」
皆さんもご存じのとおり、中小企業診断士の活躍の場は独立だけではなく、企業内診断士、公的機関勤務、金融機関勤務、コンサルティング会社勤務など、様々なタイプがあります。各自の強みや志向に合わせて、柔軟なキャリア選択が可能な点も中小企業診断士の魅力と言えますね。
独立診断士の数と傾向
中小企業診断協会のアンケートによりますと、診断協会の会員診断士の約48%が独立診断士との情報があり、その割合は増加傾向にあると聞きます。
選択肢
回答数
構成比(%)
中小企業診断士として独立している
904
47.8
2年以内に独立したい
140
7.4
5年以内に独立したい
161
8.5
10年以内に独立したい
142
7.5
予定はない
515
27.2
無回答
30
1.6
回答数計
1,892
100.0
(出典:企業診断ニュース別冊 2023年2月)
中小企業診断士の年齢のボリュームゾーンは50代、60代、40代となっており、ある程度経験を積んだベテランであることが垣間見えますが、最近では30代の若手独立も増加しており、IT、Webマーケティングなど、新分野での活躍も目立ちます。
独立診断士の年収
コンサルティング業務日数の合計が100日以上(つまりほぼプロコン)の方にとったアンケートがあります。
選択肢
回答数
構成比(%)
300万円以内
83
14.3
301~400万円
51
8.8
401~500万円
58
10.0
501~800万円
124
21.4
801~1000万円
66
11.4
1001~1500万円
89
15.4
1501~2000万円
39
6.7
2001~2500万円
25
4.3
2501~3000万円
16
2.8
3001万円以上
28
4.8
合計
579
100.0
(出典:企業診断ニュース別冊 2023年2月)
独立診断士の年収は個人差が大きいことは否めず、経験や専門性によって変動します。
一般的には、初年度から3年目は300万円〜500万円、4年目以降は500万円〜800万円、ベテランになると800万円以上というイメージが多いのではないでしょうか?(筆者調べ)。
トップクラスでは2000万円を超える例も多くあり、また期間としても開業から数年で2000万円など到達される方もいらっしゃいます。
独立中小企業診断士の実例
独立診断士の実例として、たとえば、私の知っている独立診断士の方では以下のような方々がいらっしゃいます。
① 製造業出身の50代男性。生産性向上のコンサルティングを得意としている。前職の経験を活かし、現場改善で高い評価。補助金業務にも関わり、年収900万円以上。
② IT業界に転職した30代女性。創業支援やDX支援に注力。自らもプレイヤーに近い立ち位置で深く入り込み、多忙な様子。年収650万円程度か。
③ 元銀行員の50代男性。事業再生と財務改善が強み。地域金融機関との太いパイプを活用。年収1300万円程度か。
④ 元コンサルの30代男性。DX特化。専門知識で差別化を図る。「時給1万円」と自己評価。年収2000万円程度か。
⑤ 製造業出身の40代男性。10社以上の顧問を引き受け、日本全国を飛び回っている。継続的な支援を得意としており、クライアントとの信頼関係構築が上手い。年収1500万円程度か。
中小企業診断士の独立が失敗する原因
なにをもって独立の成功、失敗とするかは人それぞれだとは思いますが、ここでは、失敗の定義を
「売上(収益)が本人が想定した目標値に届かない」という風に定義させていただきます。
その前提で、中小企業診断士の独立が失敗する大きな原因として3つあると考えています。
中小企業診断士の独立が失敗する大きな原因
①独立コンセプトがあいまい
②情報が入ってこない
③経営者へのリスペクトが足りない
①独立コンセプトがあいまい
まず1つ目が「独立コンセプトが曖昧である」ということ。
言い換えると、「なぜ自分が独立したいのかはっきりしない」ということです。
「今の職場環境が嫌だから」「なんとなく自分を変えてみたい」といった内向きの理由であれば、たとえそれがきっかけであったとしても、その先に何もなければ長続きしにくいです。
解決策としては、まず自己分析を徹底的に行い、自身の強み、情熱、市場ニーズを明確にしましょう。
そして、それらを組み合わせた具体的な独立ビジョンを策定します。
「誰に、何を、どのように提供するか」を明確にし、その価値提案が市場で通用するか検証します。
明確な目的意識と独自の価値提案があれば、困難に直面しても粘り強く活動を継続できます。
②情報が入ってこない
独立が失敗する要因として2つ目は「情報不足(情報入ってこないこと)」です。
情報不足は、市場動向の把握や新規顧客獲得の障害となり得ます。
この問題を解決するには、積極的なネットワーキングが必要ですから、診断士の会合やセミナーやイベントへの出席を通じて、同業者や潜在顧客とのつながりを広げましょう。
人との繋がりでしか得られない貴重な情報というのはたくさんありますので、情報源を多様化し、常にアンテナを張ることで、ビジネスチャンスを逃さず、競争力を維持できます。
③経営者へのリスペクトが足りない
そして最後に診断士の独立の失敗原因として「経営者へのリスペクト不足」が挙げられます。
過去にこんな事例がありました。
ある製造業の会社の社長さんへ企業診断と課題解決の提案に入った際に、私としては現状の組織体制に大きな改善余地があると思い、組織体制を大きくガラッと変える改善提案を行いました。
結果としては、社長には刺さらず、社長としては一言、
社長
「もうそんなことはとっくに考えてるから、こんなプレゼン続けるんだったら寝るで。」
ということでした。
私は当時、自信満々で社長に提案資料を持って行ったつもりでしたが、このように結果としては全く思うようにはいきませんでした。
これは、私としては社長が考えて行ってきたこと(組織体制の検討を含めて)に対してリスペクトが足りなかったわけです。
社長のやってきたことの意図、今の現状に対する社長の考えに対するリスペクトを持って、ヒアリングから提案に至るまで臨んでいたらまた結果は変わったことでしょう。
以前、私が信頼する診断士の方にこう教えていただきました。
「相手の考えを否定することは非常に気を払うべきことであり、正論を言うことが必ずしも社長にとって良い提案になるわけではない」
この考えは私自身とても大切にしている考え方です。
このように、経営者へのリスペクト不足は、信頼関係の構築を困難にし、コンサルティングの効果を低下させます。
リスペクト不足の状態では、どんなに良い提案であったとしても基本的に社長の心には刺さってくれません。
まずは経営者の立場に立って考える習慣を身につけ、経営者が直面している課題や重圧を理解し、共感する姿勢が重要です。
これに加えて、助言を行う際も、一方的な助言ではなく、対話を通じて解決策を共に見出す姿勢が大切です。
経営者の成功事例を学び、その努力と決断力を評価する視点を養うことで、より深い信頼関係を築き、効果的な経営診断が可能になります。
これさえできれば診断士の独立は失敗しない
中小企業診断士が独立するにあたって、「これはやっておいたほうが良い」と思われる要素をいくつかご紹介したいと思います。
中小企業診断士の独立でやっていきたい要素
①差別化戦略の構築
②ネットワーキングとパートナーシップ
③継続的な自己投資と学習
④多様な収入源の確保
①差別化戦略の構築
診断士として成功するには、自身の「強み」を明確にする、これが最も重要ではないかと考えます。
中小企業診断士の世界では、他の診断士と差別化することが不可欠です。
特定の業界や分野に特化したり、独自の診断技術を磨いたりすることで、クライアントに選ばれる理由を作り出せれば最高です。
そこまで尖りきらなくても、自身の経験や専門知識を活かし、ニッチな市場でクライアントに見つけていただくことも手です。差別化することによって、高単価での受注や継続的な顧客獲得が可能になります。
例えば私の場合、マスコミ業界、メディア関係の診断は強みとできます。また、決算書を深く読み込めますので、社長のお話と併せて現状をつぶさに把握できます。そして、会社の目指す目標、あるべき姿を共有することで、より社長に寄り添う診断と助言に結びつけることができます。
②ネットワーキングとパートナーシップ
独立診断士にとって、ネットワークの構築も大変重要かと考えます。特に同業者同士の関係づくりに積極的に取り組みましょう。
経験上、中小企業診断士は他の士業に比べて同業同士の接点やコミュニケーションがより深いと考えています。
セミナーや交流会への参加や共同プロジェクトの実施などを通じて、信頼関係を築いていけると良いでしょう。また、自身の「弱み」が分かっている人ならば、補完できるパートナーを見つけて協力関係を構築することで、より幅広い案件に対応できるようになります。
私の場合、養成課程で知り合った同志や先輩、先生方との定期的な触れ合いを通じて、知り合いの知り合い、といった拡げ方でネットワークを築こうとしています。
③継続的な自己投資と学習
中小企業診断士は5年毎に登録更新をする必要があり、継続的な学習が求められています。
最新の経営理論やテクノロジーのトレンドを常に把握し、自身のスキルを磨き続けることが重要です。セミナーや研修への参加や情報交換の場への出席など、様々な方法で知識を更新しましょう。また、実際の案件を通じて得た経験を体系化し、自身の知見として蓄積していくことも大切です。
私の場合、大阪府診断協会や大阪診断士会で開催されるセミナーや研修にはなるべく参加するようにしています。その他の機関で開催されているセミナーも多くチェックしています。同じテーマでも講師によって議論の運び方や結論が異なることもままあります。
④多様な収入源の確保
独立診断士の安定した経営には、できるだけ複数の収入源を確保することが重要です。
経営診断業務だけでなく、セミナー講師、執筆活動など、様々な形で収益を得る方法を模索しましょう。
そのためには自らの「稼働率」をどのように割り振るかという考え方も重要になってきます。
アウトプットとインプットの時間配分なども熟慮せねばならないポイントです。特定の案件や顧客に依存しすぎるリスクを軽減し、安定した収入を確保できるようになれば最高ですね。異なる収入源を持つことは市場の変化にも柔軟に対応できるようになるなど好循環を生み出してくれると思います。
私の場合は、「実業を伴う診断士」を目指していますので、1週間(5日)を大きく2つに割り、週2日程度は診断士としての業務、週2日は実業に就く日、残りの1日はインプットを中心に活用する日として大きく分けて考えます。曜日で分けても、お客様の都合などに左右されますので厳密には難しいですが、頭の中の稼働率イメージを持っていると、仕事が詰んだり重複したりせず、柔軟に対応できます。
中小企業診断士で独立を考えている全ての方へ
独立することへの不安や迷い
独立するということは、ある組織からの離脱を意味します。その怖さは独立を志した方でないと分からないと思います。
これまでの会社や事務所が自分と合わない、とすっきりした気持ちを持たれている方もいらっしゃるかと思いますが、そうであっても一抹の不安は残るものです。それは社会との接点をその組織を通じて行ってきたからであって、そのタガがはずれると、本当に社会人の一員でいられるのか、その点が不安になるからだと思います。
でもきっと大丈夫。独立する人は皆その経験を越えて、立派に社会にアクセスできるようになっておられます。
収入の不安定さと資金管理
独立するにあたっては、私は最低2年分の生活できる資金を貯蓄しておくべきと考えます。
つまり、仕事がゼロの状態が2年続いたとしても生きていけるという余裕が欲しいということです。リミットが少ないほど気持ちに焦りが出てきます。
1年目はとにかく挑戦。そこからさらに1シーズンチャレンジできると思えば、気持ちの好循環が生まれ、事業展開も正のスパイラルに向いていくものと考えます。
おわりに
色々話してきましたが、一言で言えば、これまでのキャリアの棚卸を行い、専門領域の方向性を決め、学びやネットワーク構築を怠らず、紹介いただいた仕事を金額の多寡にこだわらず一所懸命にこなしていけば、必ず道は拓けるということに尽きます。
これらは何も中小企業診断士の独立だけに当てはまるものではありません。逆に言えば、中小企業診断士だけが独立に失敗しやすいという理由はどこにもないということになります。謙虚に、真摯に、感謝を忘れず日々進んでいきましょう!
講師: 
山田和年

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リーパスプロジェクトインタビュー Vol.2:新人事制度の構築・導入支援 中原賢二
1.自己紹介
リーパス
本日はリーパス会員の中小企業診断士である中原賢二さんにインタビューさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。では早速ですが、まずは簡単に自己紹介をお願いいたします。
中原さん
中小企業診断士の中原賢二です。よろしくお願いします。
私は大手食品メーカーで経営戦略および事業戦略を担当する管理職として従事していますが、副業の許可を得て、個人事業主として診断士活動をおこなっています。
関東と関西では異なる活動をしています。
関東では、行政や公的機関からの受託事業や地域金融機関との中小企業M&AおよびPMI支援を通じて、国の中小企業支援施策を推進する専門家として中小企業振興に取り組んでいます。
一方、関西では、中小企業の持続的成長や経営力・企業価値の向上を支援する経営コンサルタントとして活動し、人的資本経営に関するセミナーの講師も務めています。
2.リーパスに登録しようと思ったきっかけについて
リーパス
リーパスに登録しようと思われたきっかけは何ですか?
中原さん
「診断士として新しい景色が見たい」という思いがあります。
私は大阪で養成課程を修了し、中小企業診断士になりました。同期生たちと共に学んだ際、私たちは「診断士になるため」に学んでいたのではなく、「診断士として何をすべきか」を学ぶことに重点を置いていました。
中小企業診断士の認知度は決して高くありません。その理由は、「中小企業診断士のあるべき姿」が明確に認知されていないからだと考えています。
「社会や企業に必要とされる中小企業診断士でありたい。診断士として新しい景色を創りたい」と考えるようになったのが、リーパスに登録しようと思ったきっかけです。
3.リーパスで参画したプロジェクトについて
リーパス
リーパスで参画されたプロジェクトについて教えてください。
中原さん
新人事制度の構築・導入を支援するプロジェクトです。
このプロジェクトでは、目標管理制度、等級制度、適正配置、賃金制度といった人事制度を2年かけて段階的に導入し、経営者が望む「経営の型」を創り出します。
4.リーパスでのプロジェクトの感想
リーパス
リーパスでのプロジェクトのご感想についてお願いします。
中原さん
新たな人事制度を導入するにあたり、全社員に対して説明会を開催し、個別面談も行いました。
これらの説明会や面談を通じて、社員の期待や将来への不安、さらには社員の家族との生活についても理解することができました。
リーパスでのプロジェクトを通じて、多くの社員の人生に影響を与える責任を実感し、社員の家族も含めた幸せの一助となる機会を得ることができたと思います。この理解が社長に伝わり、人事制度を定着させるまで支援する長期的なリピート契約につながったと考えています。
5.リーパスでのプロジェクトで、必要なスキルについて
リーパス
今回のリーパスでのプロジェクトで、必要なスキルはどんなスキルでしたか?
中原さん
私が必要だと感じるのは「傾聴力」「洞察力」「構造力」です。
お客様の頭の中や心の中にある考えや想いを引き出すためには、傾聴力が欠かせません。コンサルタントが一方的に話すのではなく、お客様の考えや想いを可視化し、言語化することが大事なスタートです。
次に、お客様の課題の本質が何であるかを特定するためには、洞察力が必要です。お客様自身が課題の本質に気づいていないことも多くあります。
その後、可視化・言語化した考えや思いを、あるべき姿に向けたプランとして具体化するためには、構造力が求められます。
コンサルタントの本質は、お客様が望む姿を見抜き、ゴールへのスキームを立体的に構築することにあると私は考えています。この立体的なスキームのクオリティが、お客様のニーズを満たし、報酬を得る基準になると考えています。
6.今後の展望について
リーパス
今後の展望についてぜひお聞かせください。
中原さん
私は企業で果たすべき責務があるため、当面は現在の領域で活動を続けます。
企業内診断士と独立診断士の違いは、お客様には関係ありませんから、企業での経験・診断士の経験を蓄積し、それらを財産として独立のタイミングを待ちたいと考えています。
独立後は、中堅企業、または中堅企業を目指す中小企業の伴走支援をおこないたいと思います。
その時まで、関東では行政や公的機関、金融機関とのネットワークと信頼関係を築き、関西では経営コンサルタント・講師の実践を重ねていきます。
7.中小企業診断士として活躍していきたい方に向けたメッセージ
リーパス
最後に、中小企業診断士として今後活躍していきたい方に向けたメッセージをお願いします。
中原さん
診断士の新しい景色を一緒に創り、診断士の価値を高めていきましょう。
私は「診断士は経営のプロフェッショナル」として広く認知されなければならないと考えています。
リーパスに登録している皆さんと共に、経営のプロフェッショナルとしての歩みを楽しみにしています。
講師: 
中原賢二

記事
リーパスの使命と目指す未来について
LeaPath代表の中川です。
当記事を見ていただきまして誠にありがとうございます。
今回この記事を開いてくださった方は、中小企業診断士の方(勉強中の方も含め)をはじめとして、何かしらの士業またはコンサル業に従事されている方が多く、そして同時に、リーパスに対して何かしらの興味関心を寄せてくださっている方が多いと思います。
今回はそんな方向けに、「リーパスって何」というところから、そもそもなぜリーパスというサービスを立ち上げたのか、そしてリーパスは最終的にどこへ向かうのか?ということについて深堀りしていきます。
皆さんと一緒に中小企業診断士業界を盛り上げ、全国の中小企業に貢献できる仕組みを作って参りたいと思いますので、是非ご覧いただけると幸いです。
なぜリーパスというサービスを立ち上げたのか
まず、「なぜリーパスというサービスを立ち上げたのか」その背景を少し語らせてください。
きっかけとしては、中小企業診断士の養成校に通っていた時に構想し始めたことがきっかけで、それから約半年間かけて自分の想いと事業構想を整理してサービスを開始しました。
リーパスを立ち上げた理由を整理すると、以下3つに集約されます。
①大手コンサルティング会社と中小企業診断士業界の双方を知る者としての使命
②全国に高品質なコンサルティングサービスを行き渡らせたい
③中小企業診断士をはじめとした士業のキャリアを応援したい
①大手コンサルティング会社と中小企業診断士業界の双方を知る者としての使命
まず、みなさん、大手コンサルティング会社と聞いてどんなことを思い浮かべますか?
「規模が大きい案件を扱っている」
「優秀な人たちの集まり」
「最先端を行っている」
私の周りの中小企業診断士の話を聞いても、大体上記のような、
漠然とした「凄そう」
というイメージを持たれている方が多いです。
さらに直接的な言い方をすれば、中小企業診断士の方々は大手コンサルの方々と比べて、自身を過小評価し過ぎているケースが多いと感じています。
これに対して、結論としては、
「確かに大手コンサルは優秀な人は多いが、中小企業診断士でも十分戦える余地がある」
と考えています。
かくいう私は、Big4と言われるコンサルティング会社や、内資系の戦略系のコンサルティングファームで働いていた一方で、私自身中小企業診断士でもあります。つまり、大手コンサルの面も、中小企業診断士の面もよく知っています。
双方とも同じコンサルティングという枠組みですが、似て非なるものですし、それぞれの特徴を活かして各々が業界を形作っています。
ただ、コンサルティングの領域で実際に、中小企業診断士が勝負できるか、という面については冷静に考える必要があります。もちろん中小企業診断士の方が得意な領域も沢山あります。例えば補助金・助成金、零細企業への支援、業界知識、他士業との連携などが最たる例です。
しかし、ことコンサルティングという1点においては、成長の余地を業界としても考えていかなければならないと考えています。
一方で、中小企業診断士の強みもあります。
というのは、中小企業診断士は、金融業や製造業、メーカー、士業等、コンサル以外の業界でのキャリアを積んでこられた上で診断士になっていることがほとんどです。
そのため、コンサルと各々の現場で積み上げてきた知識や経験を掛け合わせることができる、いわゆる「現場感覚を知った上での実態により即したコンサルティング」が提供できるわけです。
そのため、中小企業診断士においては、コンサルティングにおいて、コンサルとしての知識はもちろんのこと、資料作成、ファシリテーション、プレゼンテーション、案件提案力、そして中堅企業でのコンサルティング経験などのスキル・経験をもっと業界として底上げさえできれば、さらに成長すると確信しています。
そして、これら双方の状況を知る身として、少しでも中小企業診断士のキャリアと中小・中堅企業の成長に貢献したい思い、リーパスを信頼できるメンバーとともに立ち上げました。
②全国に高品質なコンサルティングサービスを行き渡らせたい
私は2012年に一度コンサルティング業界から離れ、2017年まで事業会社で働いていたことがあります。
その後、2017年に個人事業主として中小企業へのコンサルティングを再開しましたが、地方の中小企業のコンサルティングを実施する機会がいくつかあり、その中でも印象に残っているのが、2020年に実施した債務超過の中小企業(製造業)の再建支援です。
その企業の技術や社長の従業員や地域に対する想いを知り、地方のコンサルティングにも興味を持ちました。
技術はあるものの、マーケティングやブランディング、および販路開拓などの分野で課題があり、自社の優位性を対外的に訴求できていない企業でした。
そして、その後も地方の企業をいくつか訪問しましたが、良い技術や商品はあるものの、なかなか活路を見出せていない企業が多く、これらの企業の戦略をピボット(方向転換)することで、地方の中小企業の成長や地域への貢献ができるのではないかというのを考えるようになりました。
そのような、「あと一歩」が困っている地方の企業へ積極的に支援をしていきたいことが、リーパスを立ち上げた理由の一つです。
やはりコンサルティングは東京や大阪などの大都市に集中していますので、どうにかそれを地方に還元する流れを更に作りたいと考えており、個人でできることには限りはありますが、リーパス内にいる多数のプロフェッショナルと力を合わせれば、それも実現不可能ではないと考えています。
③中小企業診断士をはじめとした士業のキャリアを応援したい
そして何より、様々な士業と出会い、話をする中で最も多い話題が「キャリア」の話です。
その中でも特に多いのが
・「独立するのは怖い」
・「独立しても、コンサルティング案件を営業できる自信がない」
など、やはり独立するか否か、そして独立した後の不安を払拭できないという、どちらかというと「不安」が先行する会話です。
税理士や社労士は独占業務がありますが、中小企業診断士は独占業務がありません。
その中で独立するのは、確かに不安だと思うのです。勉強会に参加してもコンサルティング案件が降ってくるわけでもないですし、コンサルティングファームのように高単価な案件がそれほどあるわけでもないという状況で、どうやって中小企業診断士が前向きに独立し、全国の中小企業を支援できるでしょうか。
中小企業を支援するには、まずはサービスを提供する中小企業診断士が明るくキャリアを語れる場を創ることが先決です。
「なぜ独立してまで派閥争いに巻き込まれなければならないのか?」という意見もちらほら聞きます。
そのような団体があるかどうかは知るところではありませんが、少なくともリーパスは、想いを持って独立や副業する人が、国家資格を取った後にがっかりしないよう、派閥などは絶対に作りません。
また、リーパスでしかできないことをどんどんしていきたいと考えています。
例えば、記事においてはLeaPathでしか閲覧できないような実体験に基づいた中小企業診断士向けの記事を豊富に掲載し、普段表に出さないような会員限定記事も公開していきます。また、動画でもコンサル経験豊富なコンサルタントや現場で活躍している士業の、明日から役に立つ動画をアップしています。
コンサルティング案件に関しては、独自のネットワークを保有しているため、月数万円のお仕事から月100万円以上のようなお仕事に至るまで、幅広くリーパス会員の皆様に紹介させていただいております。
このように
コンサルタントとしての成長のための育成と、
その成長結果を試すことができるコンサルティングの実践の場、
そして中小・中堅企業とのタッチポイントを増やすコミュニティを一気通貫で支援することにより、
中小企業診断士のキャリアを支援していきます。
私の士業支援のひとつの理念が
「勉強会に参加して、その気になるだけ、はもうやめよう」
です。
だからリーパスでは、ひたすらコミュニケーションと実践の場を創り、そこで新たな成長機会を創発していく。
そのような流れを創りたいと考えています。
そんな理念に様々な方に共感いただき、ローンチ前から、早くも無料記事が60本、動画が30本、コンサルティング案件が15件以上集まりました。
以下図でリーパスのサイトローンチ前の実績をお伝えいたします。
リーパスについて
リーパスの掲げる理念
そもそもなぜ「LeaPath(リーパス)」という名前なのか?ですが、先述したような経緯を踏まえて、士業や中小企業の将来を最高到達点まで飛躍させたいという想いからLeaPath(リーパス)と名付けました。
Leap(飛躍)、path(道・キャリア)、ath(all time high=最高到達点)を組み合わて、LeaPathとしています。
リーパスが提供していくサービス
では実際に、リーパスのサービスについて、ローンチ予定のもの含めて以下の3つのサービスを提供していきます。
①「育成リーパス」
②「コミュニティリーパス」
③「コンサルティングマッチングリーパス」
①「育成リーパス」
育成リーパスは、中小企業診断士と中小企業の育成のための記事/動画/セミナー・勉強会サービスです。
机上の空論ではない現場でのコンサルティング経験に基づいた「明日から使えるノウハウ」を会員の皆様にお伝えし、スキルの底上げをしていきます。
②「コミュニティリーパス」(2025年サービス開始予定)
コミュニティリーパスは、中小企業診断士と中小企業がWeb上で質問回答を行えるサービスです。
中小企業診断士と中小企業のタッチポイントを増やすとともに、中小企業が気軽にプロフェッショナルに質問し、コンサルティングの敷居を下げることを目的としています。こちらのサービスについては現在開始に向けて準備中です。(2025年サービス開始予定)
③「マッチングリーパス」
マッチングリーパスは、士業と中小企業をマッチングし、コンサルティング案件を行うサービスです。
中小企業の課題やニーズに応じて、リーパス会員のプロフェッショナルで最適なチームを組成し、コンサルティングを行います。
リーパス独自のネットワークを活かし、月数万円のお仕事から月100万円以上のようなお仕事まで、リーパスでしか活動できない案件を多数マッチングしています。
なぜ、この3つを同時に実現しているかというと、
「勉強」➡「相談」➡「実践」
という“コンサルタントとしての成長”に欠かせないサイクルを一気通貫で提供したいためです。
最後に紹介しますが、この3つのサービスだけでなく、更にサービス領域を拡大させていく予定です。
リーパスは最終的にどこへ向かうのか?
それらの想いを踏まえて、リーパスはどこへ向かおうとしているのか?という点を、少しお話させてください。
現在は3つのサービスを実施していますが、今後以下のようなサービスを展開していく予定です。
1. 士業の働き方の多様性の推進
2. コンサルの敷居を下げるサービスの提供
3. 教育の底上げ
4. バーチャルコンサルティングファームの形成
上記を踏まえ、国内最大級の士業ネットワークを創りたいと考えています。
喫緊の目標は1年間で500名の会員数にしていきたいと考えています。
1.士業の働き方の多様性の推進
リーパスが目指すところのまず1つ目は、「士業においてより多様的な働き方を実現すること」です。
そもそも働き方は多様であるべきです。人生の1/3を構成する仕事に囚われるのは、あまりにも勿体ない。
特に診断士の場合は前述のように独占業務がない故に、独立がなかなか難しいという問題があります。
だからこそ、独立だけでなく、副業・兼業、すき間時間対応など色んな働き方をリーパスでは支援します。現在のマッチングリーパスは下記で言う「プロジェクト型」が中心ですが、士業の働き方や企業のニーズに合わせて、様々なマッチング形態を実施していきます。
2.コンサルの敷居を下げるサービスの提供
2つ目は、「コンサルの敷居を下げるサービスの提供」です。
私の経験上、大企業や中堅企業はコンサルを使い慣れているが、中小企業は使い慣れていない、というのは確信しています。
どうしても、資金力などを鑑みるとコンサルへの依頼のハードルは高いです。また、大企業や中堅企業は大手のコンサルティングファームが支援していますから、中小企業診断士が単独で入ってくのは、コンサルファーム出身者を除き至難の業です。
加えて、税理士や社労士に比べ中小企業診断士は中小企業へのタッチポイントが極めて少ない。
そのような四面楚歌状態の中で、結果的に国家資格であるにもかかわらず知名度が他資格に比べ高くない、という状況になっていると推察しています。中小企業診断士業界には優秀な人材が沢山いるにもかかわらず、です。
リーパスは、中小・中堅企業にとってのコンサルティングの敷居を低くして、士業と中小・中堅企業のタッチポイントを増やすコミュニティリーパスというサービスも展開します。簡単に言うと、中小企業が中小企業診断士に気軽に相談できるコミュニティ、質問版です。
そのサービスの中でマッチングリーパスへの導線をうまく作り、双方がハッピーになる仕掛けを作っていきます。
3.教育の底上げ
3つ目が「教育の底上げ」です。
現在、育成リーパスでは記事や動画などのサービスを提供していますが、やはり真にスキルの底上げを行うには、対面での研修や勉強会も必須です。広く伝えていくには動画が最適ですが、ひとりひとりを育成するのは対面形式が最適です。
そこで、動画だけでなくセミナー・ウェビナー、および勉強会のサービスを月並みですが実施していきます。
すでに共感をいただいた方とセミナーの企画も始まっており、今から楽しみなサービスのうちのひとつです。
コンサルファーム出身者がコンサルや提案のノウハウをお伝えしたり、生産のプロとITのプロが組んで生産管理の勘所をお伝えしたり、社労士法人代表の人事セミナーパックで人事コンサル領域を網羅したり・・・・など、様々な企画セミナーを提供していきます。
リーパスがこだわるのは
「机上の空論ではない実績と実践に基づいた、明日から使えるノウハウの提供」
です。
4.バーチャルコンサルティングファームの立ち上げ
そして、最終的にはリーパスで「バーチャルコンサルティングファームの立ち上げ」を構想しています。
リーパス内で、機能軸×業界軸ごとにトップメンバー(Director)を決めて、全国にサービスが行き渡るバーチャルコンサルティングファームを創ります。
例えば、農業のマーケティングに関する案件の場合、農業に強いチーム
と
マーケティングに強いチームのそれぞれの人選を掛け合わせることで、案件ごとに最適なチームを組んでお客様に当たっていくことができます。
中小企業診断士のリーパス会員の皆様は自由に副業で様々なチームに参画することが可能ですし、
中小企業は必要な時に必要なスキルを確保できるため、比較的低価格で選択肢のあるコンサルの使い方が可能になります。
各チームのDirectorが取ってきた仕事をリーパス会員が実行する仕組みであり、将来的には、そのコンサル経験を踏まえて、各チームでプロダクト開発したり、新規事業を立ち上げることも視野に入れています。
また、その経験を育成リーパスの動画、記事、セミナーに還元していただき、さらに多くの人のキャリアを支援し、中小企業の成長を支える仕組みを創りたいと考えています。
そのバーチャルコンサルティングファームの足掛かりとなるチーム編成も、現在リーパス内で行っています。
最後に
私は、中小企業診断士業界の力、そしてひとりひとりの中小企業診断士の力を信じています。
実際に、中小企業診断士の皆様は、何かしらの得意分野を極めている方ばかりです。
そこにベースのコンサルティングスキルが合わさり、かつチーム戦で取り組めるようになれば、鬼に金棒だと思っています。
その土壌をリーパスで創り、皆さまと一緒にリーパス自体も成長し続ける。
そのようなサイクルが回り始めたとき、ちょっとしたイノベーションが起きると思っています。
リーパスの使命は、中小企業をはじめとした士業のキャリアと中小・中堅企業の更なる成長を支援することです。
是非、皆さまのお力・お知恵をリーパスにお貸しください!!一緒に新たな変化の波に対応していければと思います!!
講師: 
中川 逸斗

記事
業務提携のお知らせ
【業務提携のお知らせ】
この度、リーパス運営会社の「HAL経営コンサルティング合同会社」(代表:中川逸斗)と関西最大級の社会保険労務士法人である「社会保険労務士法人 和」(代表:床田知志)と業務提携するに至りました。
これにより、「リーパス」はさらに潜在顧客とのタッチポイントを増やし、「社会保険労務士法人 和」は、リーパスの士業ネットワークを活用してあらゆるコンサルティング案件に対応できることが可能になります。
社会保険労務士法人 和 https://www.101dog.co.jp/romushi/
HAL経営コンサルティング合同会社 https://halconsul.co.jp/
リーパス https://www.leapath.jp/
HAL経営コンサルティング合同会社/LeaPath代表 中川逸斗より
「この度、関西を代表する社会保険労務士法人である『社会保険労務士法人 和』様との業務提携が実現いたしましたこと、心より嬉しく存じます。本提携を通じ、リーパスはさらなる企業との接点拡大を図り、多様な経営課題への支援体制を一層強化してまいります。今後も士業・コンサルタントの皆さまと連携し、クライアント企業にとって真に価値あるプラットフォームの実現に努めてまいります。」
LeaPathは、士業・コンサルタントが学びながら実務経験を積める実践型プラットフォームです。中小企業診断士、税理士、社会保険労務士、弁護士など多様な専門家が集まり、チームを組んで企業支援を行うことで、より質の高いサービス提供と専門性の深化を実現しています。
講師: 
中川 逸斗

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リーパスプロジェクトインタビューVol.5 山地日和/中堅BtoB企業における中期経営計画の作成に向けたプロジェクト
1.自己紹介
リーパス
本日はリーパス会員の中小企業診断士である山地日和さんにインタビューさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。では早速ですが、まずは簡単に自己紹介をお願いいたします。
山地さん
こんにちは、モジュールコンサルティングオフィスの山地日和です。
大手から中小まで複数の事業会社の経理・人事経験を生かして、“バックオフィスから事業を加速しよう!”というサービスを行っています。管理会計導入や人事制度見直し、採用・広報、新事業立ち上げが多いです。個人事業から法人へのスタートアップから、年商十数億の中小企業まで関与させていただいています。
また、株式会社彩墨会(クリエイティブ系の書道会社)を、書家と2人代表取締役体制で経営しています。クライアントのコーポレートアイデンティティをコンサルで引き出して書に落としこみ、ロゴやコミュニケーションツールとして活用していただくBtoBビジネスモデル。こちらも中小~中堅企業の社長とお会いする仕事です。
2つの仕事と通じて、たくさんの人と事業をたのしんでいます。
2.リーパスに登録しようと思ったきっかけについて
リーパス
リーパスに登録しようと思われたきっかけは何ですか?
山地さん
中堅以上のクライアントに対するコンサル経験を持ちたいと思って、登録しました。
営業人脈が狭く、キャリアの少ない独立中小企業診断士は、どうしても中小規模の事業者さんへの関与に偏ってしまいます。早期に幅広いクライアントと出会って、顧客価値をより高めたいとおもっていました。
大手との経験豊富なコンサルファームに行ったらいいんだろうけど、年齢的にファームに採用してもらうのは難しい…。じゃあ、ファーム出身の方と仕事するのがいいのかも、と考えていたときに、恩師として尊敬している診断士の先生にリーパスのことを聞き、これだー!と登録しました。
3.リーパスで参画したプロジェクトについて
リーパス
リーパスで参画されたプロジェクトについて教えてください。
山地さん
年商数百億円のBtoB企業をクライアントとする、次期中期経営計画を策定するための前段プロジェクトに参画しました。
本プロジェクトの目的は、クライアントのこれまでの成功要因を定義し、コアコンピタンスを明らかにすること。私が担当したのは、ベンチマーク企業のKSF(Key Success Factor:重要成功要因)を特定することと、外部環境分析(政治・経済面)の2つです。
上述したとおり、企業規模・業種ともに未知の分野であり、このプロジェクトに手を挙げたのは自身にとって大きなチャレンジでもありました。
4.リーパスでのプロジェクトの感想
リーパス
リーパスでのプロジェクトのご感想についてお願いします。
山地さん
チームでの仕事が本当に楽しい。堀江さんがインタビューVol4で答えていらっしゃったように、『クライアントにとって有益なアウトプットにしようという思いが共有できている』、これがこのチームのKSFだと思います!
お二方ともファームのご経験があり、アウトプットを作っていくプロセスではわたしにとって初めての切り口や分析手法も多く、キャッチアップするのにちょっと時間がかかって申し訳なく思うことも多々。でも、『こんなロジックの組み方するのね!』とわくわくしながら吸収しています。あと、毎回お二人のパワポ資料がくると、にやにやしながら解体して、どうやって作ってるのか研究しています笑
リーダーの中川さんはコンサル手法のみならずコミュニケーション能力がとても高く、メンバーにGoodとMoreをうまく伝えてくださいます。私にとっては、信頼できるリーダー。とても良い刺激を受けています!
5.リーパスでのプロジェクトで、必要なスキルについて
リーパス
今回のリーパスでのプロジェクトで、必要なスキルはどんなスキルでしたか?
山地さん
チームコミュニケーション力。チームメンバーそれぞれが独立しているので、日常はオフラインでのやりとりがなく顔や様子はわかりません。クライアントにいい提案しようね!という思いを軸に、信頼しあうことがまず不可欠だなと思います。
もちろん、コンサルタントとして必要な基本能力はあることが前提で進むプロジェクトだと思います。
・課題発見力:与えられたタスクを軸にしつつ、どんな貢献ができるか考えて自分からも提案する
・概念化能力:リサーチした情報を並べるだけでなく、本質をつかんで言語化しようとする
・迅速性:資料を速くつくるはもちろん、作業難航時に抱え込まず早期に相談する
などなどです。
6.今後の展望について
リーパス
今後の展望についてぜひお聞かせください。
山地さん
4月1日に中小企業診断士登録予定で、これまでの関与先に加えて、公的機関での海外支援業務や、研修講師へのチャレンジを始めます。
リーパスについては、このプロジェクトが終わったらさみしいなあというのがまず本音。また一緒に仕事しようと言っていただけるようがんばりたいですね!忙しくても、リーパスだったら時間こじあけます。ベーススキルを磨いて、次にご一緒するみなさまに『山地、腕あげたなー!』と思っていただけるように精進します。
7.中小企業診断士として活躍していきたい方に向けたメッセージ
リーパス
最後に、中小企業診断士として今後活躍していきたい方に向けたメッセージをお願いします。
山地さん
中小企業と同様、診断士も協業してシナジーを発揮することでお客さまへの価値を大きくできる業態だと思います!
公開されたプロジェクトに興味をもてたら、はじめの一歩でぜひ応募してみましょう。もしアサインされなくても、リーパス内でご自身の思いや顧客価値を他のメンバーと共有できるチャンスは得られるはず。あなたを待っている事業者さん、仕事仲間がきっといます。
講師: 
山地 日和

記事
管理会計とは?目的や導入・やり方の流れについてわかりやすく解説!
LeaPath代表の中川です。今回は、管理会計について解説していきます。管理会計の構築方法についての詳細はリーパスの動画「中小企業のための管理会計構築方法」の中で述べていますが、今回は管理会計の枠組みを、基礎の部分をお話していきます。是非、会計分野に課題がある、もしくは管理会計を導入しようとしている中小企業の皆様や、今後管理会計をサービスのひとつとして提供していきたい士業の皆様にご覧いただければ幸いです。
さて、管理会計とは何でしょうか?財務会計という言葉や概念はご存知の方も多いと思います。一方、管理会計という言葉自体は知っているものの、それを実際に導入・運用・活用されている方はどの程度いらっしゃるでしょうか?本記事では、管理会計の定義を紐解くとともに実際の管理会計の導入に際して必要な事前検討事項を中心に説明していきます。
管理会計の定義と目的
管理会計を一言でいうと、自社の経営に活用するために社内向けにまとめる会計のことで、迅速かつ正確で多面的な経営判断に活用するものです。管理会計においては、この多面的というのが極めて重要になります。財務会計は会社単体もしくはグループ単位というあくまで全体の決算数値をまとめているだけですが、管理会計は、なぜその財務数値になっているのか?課題の要因は何なのか?という数値の解像度を上げ、経営の意思決定に役立てる会計です。また、管理会計は原価計算、予実管理、資金繰り管理、経営分析、意思決定会計に分類され、すべて重要です。コストを様々な角度から正確に数字を収集し計算する原価計算、予算と実績を複数の角度で対比させ課題を抽出する予実管理、キャッシュがショートしないように管理する資金繰り管理、積み上げた数字を、支店別/製品別・・・など複数の角度で分析する経営分析、経営陣の意思決定のために高度な分析を用いて経営数字を抽出する意思決定会計、これらを全て総合して、管理会計と言います。本記事ではこの中でも特に経営分析にフォーカスを当てて説明していきます。
財務会計との違い
そして、何よりも管理会計をざっくりと理解するためには、財務会計との違いを理解しておく必要があります。財務会計との違いを理解するには、以下の表が分かりやすいと思います。
財務会計(制度会計)
管理会計
目的
・外部への報告目的
・内部への報告目的
内容
・過去の業績報告・会計制度に基づく財務諸表に関する会計情報
・将来の業績改善・経営の考え方に基づく経営管理に関する会計情報
利用者
・社外の利害関係者(株主、債権者など)
・経営者、管理者など
ルール
・あり(会社法、会計基準)
・なし(会社独自の方法でOK)
実施
・必須
・任意
扱う数値
・実績数値
・実績、予算、見込みなど
集計単位
・四半期、一年
・事業、市場、部門、地域など
特徴
・正確性
・迅速性、独自性(経営戦略に繋がるか)
そもそもの目的が異なるため、財務会計と管理会計は似て非なるものです。財務会計は外部、管理会計は内部への報告が目的となります。また、財務会計が過去の業績報告に対し、管理会計は将来の業績改善に役立てるものです。加えて、管理会計ではルールは一切ありません。自社が取り巻く環境や自社の状況に応じた会計の仕組みを自由に作ることが可能です。そして最も重要なのは、管理会計の仕組みを作る際に、「自社の経営戦略に資する会計情報を抽出できるか?」ということが重要な論点になってきます。では、次の章でその論点をかみ砕いてみましょう。
管理会計導入前の5つの論点
管理会計を導入する前にしっかりと押さえておかなければならない論点が5つあります。この論点に関する協議をしっかり行わないまま管理会計を導入すると、「導入したはいいけど使い物にならない」ということになりかねません。そのため、管理会計を導入する際には、以下の5つの論点をまずは押さえて十分に協議・定義してください。
論点
事前に検討すべき内容
論点1
どのような視点で数字を見るか?
l 会計数字をどのような切り口で見れば、経営戦略に役立てることができるか?
l その切り口は、実際の事業の実態に紐づいているか?
l 切り口を絞り込む、もしくは切り口を拡大するための判断軸は何か?
中小企業で主に活用できる視点は、いままでの経験上11個あります(※)
論点2
どこまで深く数字を見るか?
l 売上・コスト・利益をどこまで分解すべきか?
l 当社の課題の深淵は何で、どの深さでみれば課題を抽出できるか?
深さを定義する8つのポイントがあります。(※)
論点3
どうやってデータを取得・整備するか?
l 論点1と2で定義した情報を現状の方法で取得できるか?
l 取得できないのであれば、どのようにデータを整備するか?
方法論としては2つあります(※)
論点4
管理会計のアウトプットをどう表現するか?
l 誰がどのタイミングで数値を見るか?
l どこまで分かりやすくグラフィカルに見せるか?
論点5
誰が管理するか?
l 現場部門か管理部門か情報システム部か。それはなぜか?
レベル0からレベル3までで定義可能(※)
※こちら論点含めて、有料にはなりますがそれぞれ詳しく動画(中小企業のための管理会計)にて解説していますのでぜひそちらもご覧ください。
これらの論点を検討していくことで、自社に適した精度の高い管理会計を構築できることを今までの現場経験やコンサル経験で実感しています。具体的な内容は、先述した動画にて説明していますので、是非ご覧ください。
いかがでしたでしょうか。今回は管理会計の基本的な考え方について説明しました。経営力を向上させるためには、適切な目標値や指標を決め、それを持続的に様々な角度からモニタリング・改善し経営戦略を立てることができる管理会計の導入は必須です。是非、ご参考にいただき、作成していただけると嬉しく思います。リーパスでは管理会計の経験が豊富な士業が多数在籍しています。ご興味がございましたら、是非お問い合わせください。
講師: 
中川 逸斗

記事
業務提携のお知らせ
【業務提携のお知らせ】
この度、2025年3月21日付で、リーパス運営会社の「HAL経営コンサルティング合同会社」(代表:中川逸斗)と「兵庫県信用組合」(理事長:橋爪 秀明)は、業務提携するに至りました。 これにより、「リーパス」は、さらに潜在顧客とのタッチポイントを増やし、「兵庫県信用組合」は、リーパスの士業ネットワークを活用してあらゆるコンサルティング案件に対応できることが可能になります。
兵庫県信用組合 https://www.hyogokenshin.co.jp/
HAL経営コンサルティング合同会社 https://halconsul.co.jp
リーパス https://leapath.jp
HAL経営コンサルティング合同会社/LeaPath代表 中川逸斗より
「地域の企業と真摯に向き合ってきた兵庫県信用組合様と共に、より深く、より広く中小企業を支援できることを大変嬉しく思っております。LeaPathとしても、士業・コンサルタントの力を結集し、現場に寄り添った支援を行ってまいります。」
LeaPathは、士業・コンサルタントが学びながら実務経験を積める実践型プラットフォームです。中小企業診断士、税理士、社会保険労務士、弁護士など多様な専門家が集まり、チームを組んで企業支援を行うことで、より質の高いサービス提供と専門性の深化を実現しています。
講師: 
中川 逸斗

記事
リーパスプロジェクトインタビューVol.4 堀江明/中堅BtoB企業における中期経営計画の作成に向けたプロジェクト
1.自己紹介
リーパス
本日はリーパス会員の中小企業診断士である堀江明さんにインタビューさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。では早速ですが、まずは簡単に自己紹介をお願いいたします。
堀江さん
初めまして、堀江明と申します。大津市役所と滋賀県庁で計15年間の行政経験を積み、さらに2022年からは自身で立ち上げた一般社団法人において中小企業の経営支援に従事しております。
2024年に滋賀県庁を退職し、民間企業へ転職。現在は地方自治体のDX支援にも携わっております。
診断士としては、年商数千万円から数億円規模の中小・小規模事業者に対し経営診断やDX支援を行っており、業種は多岐に渡りますが主にBtoC分野を中心に活動しています。
DX化の推進にあたっては、人材研修や業務フロー作成の支援を通じ、中小企業が自走できる体制づくりに注力しております。
2.リーパスに登録しようと思ったきっかけについて
リーパス
リーパスに登録しようと思われたきっかけは何ですか?
堀江さん
古巣でお世話になっていたリーパスメンバーさんから紹介を受けて登録しました。そのご縁で代表の中川さんと出会ったことが、実際にプロジェクトに参加しようと思ったきっかけです。
理由としては、中小企業診断士には研究や受注獲得を目的とする様々な集まりがありますが、その中でも特にリーパスが本格的かつ信頼できると感じたためです。
大手コンサルティング企業での経験をお持ちの中川さんが中小企業診断士の資格を取得したきっかけや、診断士のプレゼンスを高めたいという話をお聞きし、その思いに共感して何か力になれればと感じました。
3.リーパスで参画したプロジェクトについて
リーパス
リーパスで参画されたプロジェクトについて教えてください。
堀江さん
年商数百億円のBtoB企業をクライアントとする、次期中期経営計画を策定するための前段プロジェクトに参画しました。
本プロジェクトの目的は、クライアントのこれまでの成功要因を定義し、コアコンピタンスを明らかにすること。私が担当したのは、ベンチマーク企業のKSF(Key Success Factor:重要成功要因)を特定することと、外部環境分析(政治・経済面)の2つです。
上述したとおり、企業規模・業種ともに未知の分野であり、このプロジェクトに手を挙げたのは自身にとって大きなチャレンジでもありました。
4.リーパスでのプロジェクトの感想
リーパス
リーパスでのプロジェクトのご感想についてお願いします。
堀江さん
短い期間でしたが、PMの中川さんともう一人メンバーから多くのことを学ぶことができ、大変有意義な経験となりました。
実際の進め方としては、まずはベンチマーク企業のウェブサイトやIR情報を確認し、KSFの仮説をつくる。それらの仮説を財務情報と照らし合わせ、裏付けが可能と思われる仮説を3つほど中川さんに確認いただきました。
中川さんからは、仮説を横に広げるための視点や縦に掘り下げるための視点を丁寧に教えていただき、成果物の品質を上げるために奮闘しました。ここで学んだ思考の軸は、今後の経営支援にも活かせると考えています。
5.リーパスでのプロジェクトで、必要なスキルについて
リーパス
今回のリーパスでのプロジェクトで、必要なスキルはどんなスキルでしたか?
堀江さん
今回のような未知の分野で大事なことは、「質問力」だと思います。
一人で悩んでいても良い答えは出せないので、PMやメンバーに素早く相談する。
相談に当たっては、何に悩んでいるか、なぜ悩んでいるかを正確に伝える。そこで必要なのが、何かしらの仮説をもって質問する「質問力」だと思います。
仮説構築に当たっては、診断士として培ってきた様々なフレームワークが役に立ちました。バリューチェーン、競争戦略、5Fなど、診断士の共通言語をベースに質問するとコミュニケーションが円滑になります。そのため、悩んだら基本に立ち返るのが良いと思います。
6.今後の展望について
リーパス
今後の展望についてぜひお聞かせください。
堀江さん
これまでは、業績の厳しい中小企業や小規模事業者の方を支援することが多かったのですが、今回、中堅企業のプロジェクトに携わったことで視野が広がりました。
個人で診断士活動を行っていても、中堅企業から受注いただくことは稀であるため、今後もリーパスのプロジェクトで自身が力になれそうな案件があれば積極的に参画したいと思います。そして、それら中堅企業でのプロジェクト経験を通じてさらに成長し、滋賀県の中小企業や小規模事業者への支援に還元したいと考えています。
7.中小企業診断士として活躍していきたい方に向けたメッセージ
リーパス
最後に、中小企業診断士として今後活躍していきたい方に向けたメッセージをお願いします。
堀江さん
リーパスでは多様な案件が取り扱われているため、ぜひ積極的に応募していただくことをお勧めします。応募に際しては「未知の分野だから」や「求められるスキルが高そうだから」といった不安を抱かれるかもしれません。
しかし、今回のプロジェクト参画を通じ、応募者のスキルセットが十分に評価され、適切なメンバー構成や担当業務の割り当てが行われていることを実感いたしました。ぜひ一歩踏み出し、共にチャレンジしていきましょう。
講師: 
堀江 明

記事
【マッチングリーパスコンサル案件シリーズ】Vol.1組合コンサル
LeaPath代表の中川です。今回は、マッチングリーパスのコンサル案件シリーズ “ Vol.1組合コンサル ” を紹介していきたいと思います。マッチングリーパスのコンサル案件シリーズは、リーパスで紹介するコンサルティング案件のカテゴリーごとに特徴などを皆さまに紹介していくシリーズです。では、リーパスでも実績のある「組合コンサル」について見ていきましょう。
組合コンサルの概要
リーパスで実施している「組合コンサル」とは、大阪府の「組合等事業向上支援事業」を指します。課題解決に積極的な府内の中小企業組合が取り組むビジョン・中期計画作成、事業計画作成、事業活性化の支援や中小企業の異業種企業グループが取り組む新事業創出、新商品開発、新サービス創出等に係る事業計画作成について、アドバイスを行う専門家を派遣し、事業活性化を応援する「組合等事業向上支援事業」を実施します。(大阪府HPより)
具体的な内容は以下表の通りです。(大阪府HPより)
出典:(大阪府HP)組合等事業向上支援事業の概要
基本的にはビジョン作成支援と事業計画作成支援が多い印象です。案件の特徴としては、もちろん組合のカラーにもよりますが、例えば組合への帰属意識が薄い組合メンバーをモチベートしながら組合の方向性検討や、組合員増加のためのビジョン作成、共同受注・共同購買の施策構築などがあります。
組合コンサルの進め方
進め方としては、極めてシンプルで、案件ごとに大幅に変わることは基本的にはありません。
組合コンサルの進め方
Step❶:組合の状況ヒアリング(1~2時間)Step❷:基本5回の組合との打ち合わせ・協議(場合によっては3~4回の場合もあり)Step❸:報告書作成
という3Stepです。また、リーパスでは事前に案件の詳細もお伝えしますので、安心してご参画可能です。
稼働時間と報酬
稼働時間と報酬は以下の通りです。
報酬額
6~10万円程度(案件による)※報酬は案件紹介者などのマージンを除いた額
合計訪問日数
計5日 (1か月に1回程度の訪問・打合せ)
訪問1回当たりの時間
1〜2時間
報酬の絶対額は高くないですが、拘束時間自体は短いため、月に最大20件、年間最大240件こなすことができ、かつ1日の拘束時間が1~2時間であるため、他の仕事と柔軟に組み合わせることも可能です。最大件数を基に計算すれば、最大年間報酬額は2,400万円になるため、決して低い報酬額でないことが見て取れます。
こんな人にオススメ!
組合のコンサルも決して簡単な仕事ではありません。しかしながら、リーパスでは月100万円のコンサルティング案件なども紹介しているため、相対的に見ると心理的ハードルは低く、かつ稼働時間を考えると副業でも可能です。ですので、診断士になりたての方、これから独立するための経験値が欲しい方、副業として診断士活動をしていきたい方、そしてもちろん組合を支援していきたい想いを持った方などに、是非実施していただきたいと考えています。
リーパスでの実績
リーパスでは、民間企業のコンサルだけでなく、頑張る組合に対しても支援していきたい想いがあります。実績としてはリーパス公開後1か月で4件受注しており、今後も組合コンサルの実績を皆さんとともに作っていきたいと考えています。現在までの実績として❶お好み焼き屋・たこ焼き屋等組合への事業計画作成支援❷紳士服製造卸組合への事業計画作成支援❸洋服・衣料雑貨等小売店組合へのビジョン作成支援❹豆腐油揚組合の事業作成支援があります。
リーパスでの組合コンサルの支援実績例
・お好み焼き屋・たこ焼き屋等粉物組合への事業計画作成支援・紳士服製造卸組合への事業計画作成支援・洋服・衣料雑貨等小売店組合へのビジョン作成支援
登録方法
リーパスの組合コンサル案件にご興味のある士業の方は、以下の2通りいずれかの方法でご登録くださいませ。
Step❶
無料会員登録
まずはこちらから無料会員登録をしていただき、基本情報とマッチングリーパスに参画される方の情報登録に必要情報をご記入ください。また、情報登録の際に、コンサルチームという項目がありますが、「組合コンサルチーム」を選択してください
Step❷
マッチングリーパスで応募
マッチングリーパスの案件検索画面から組合案件を検索し、応募ボタンを押下してお問い合わせください(※案件が募集されていない場合もございます)。お問い合わせ後、コンサルコンシェルジュもしくはプロジェクトリーダーからコンサルティング案件の詳細を返信いたします。なお、応募が多数の場合は、応募順だけでなく、スキルセット等総合的に勘案して実施者を決定させていただきます。
講師: 
中川 逸斗

記事
リーパス代表の中川のインタビューが「一歩踏み出したい人へ。挑戦する経営者の声を届けるメディア」Challenge+ に掲載されました。
『Challenge+(チャレンジプラス)』2025年3月号に掲載されたインタビュー記事では、HAL経営コンサルティング合同会社の代表であり中小企業診断士の中川逸斗氏が登場します。大手外資系コンサルティング会社での経験を経て、2017年に大阪で独立。以来、売上1兆円超の大手企業から個人経営の飲食店まで、30社50プロジェクトに及ぶコンサルティングを手がけてきました。
中川氏は、士業ネットワーク「LeaPath」を運営し、中小・中堅企業と中小企業診断士、税理士、社会保険労務士、弁護士などの士業を結びつけ、経営課題の解決を支援しています。2025年1月時点で81名が登録しており、今後数年で300名規模への拡大を目指しています。また、セミナーや動画配信を通じて士業の育成にも力を入れ、登録士業の成長と活躍を支援しています。
本インタビューでは、中川氏のキャリアや「LeaPath」の取り組み、そして中小企業支援に対する熱意が語られています。詳細は以下のリンクからご覧いただけます。
👉 インタビュー記事を読む

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リーパスプロジェクトインタビュー Vol.3:飲食業組合における次世代に向けた施策立案 濱谷洸旭
1.自己紹介
リーパス
本日はリーパス会員の中小企業診断士である濱谷洸旭さんにインタビューさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。では早速ですが、まずは簡単に自己紹介をお願いいたします。
濱谷さん
初めまして、株式会社trendPlus代表/中小企業診断士の濱谷洸旭と申します。
私は新卒で入社した金融機関を8年程前に退職し、元々知識のあったWebマーケティングおよび広告事業を立ち上げました。立ち上げ後、運にも恵まれて好調で、法人化にも至りましたが、2020年に始まった新型コロナウイルスの流行に伴い、多くの企業で広告費の削減が進んだことを受けて弊社も影響を受けました。
その結果Webマーケティング領域にとどまらず、経営者や企業が抱えるさまざまな課題に対して幅広いソリューションを提供していくこと、いわゆる業務幅を広げることが必要と考えました。そこでさらにより多角的な面から経営をサポートするため中小企業診断士の資格を取得し、現在はWebマーケティングに加え、総合的な経営コンサルティングサービスを展開しています。
2.リーパスに登録しようと思ったきっかけについて
リーパス
リーパスに登録しようと思われたきっかけは何ですか?
濱谷さん
私は現在、リーパスの運営としてWebマーケティング全般に従事していますので、この立場から考えるリーパス登録のメリットについてお話ししたいと思います。
リーパスでは比較的小規模な案件から大規模な案件まで、そして業務も業種も多岐に渡ってお仕事が紹介されています。今回私が携わったお仕事では2人1組で携わりましたが、今回のように必要に応じてチーム体制でお仕事に当たることで、各々の強みを活かしてクライアントにより大きな価値提供ができる仕組みとなっていることは大きなメリットです。
というのも診断士は通常一人で仕事をする機会が多く、複数でチームを組んでお仕事にあたることで知識や経験、スキルを共有できる機会は貴重であるためです。また、チームを組んであたることで1人では対応できない規模の大きい案件にチャレンジしていくことも可能です。登録も無料となっていますので、リーパスの理念に共感いただき、コンサルタント、診断士だけでなく士業としてのキャリアをより高めていきたいと考える方はぜひご登録をお待ちしています。
3.リーパスで参画したプロジェクトについて
リーパス
リーパスで参画されたプロジェクトについて教えてください。
濱谷さん
比較的規模の大きい飲食業の協同組合様からの、これまでの当業界における飲食文化を次世代へと繋げていくための施策に関するご依頼でした。今後業界のさらなる発展に繋げるためのターゲットとすべき顧客層を定め、これまで組合様として取り組まれてきたことと現状を踏まえて、新たな施策を立案していくという内容になります。
4.リーパスでのプロジェクトの感想
リーパス
リーパスでのプロジェクトのご感想についてお願いします。
濱谷さん
適切なチームを組んでお仕事に当たることで、提案する内容をより深く練ることができ、結果としてクライアントにも大変喜んでいただき、こちらのご提案に対してすぐに取り掛かっていただけたのがコンサル冥利に尽き、嬉しかったです。1人ではここまで喜んでいただけなかったと感じており、チームを組んで当たることができたリーパスのプロジェクトならではだと感じました。
5.リーパスでのプロジェクトで、必要なスキルについて
リーパス
今回のリーパスでのプロジェクトで、必要なスキルはどんなスキルでしたか?
濱谷さん
やはり傾聴力・共感力は重要だと思います。先方の想いを聞いて、相手の立場に立って物事を考えることで初めて、相手に受け入れてもらう提案ができるスタートラインに立てるかなと思います。仮にコンサルタントとして特別なスキルや専門的な知識を持っていたとしても、社長やそこで働く方々の想いを無視した提案では受け入れてもらえません。傾聴力・共感力に関しては案件規模に限らず共通して必要となるスキルだと考えます。
6.今後の展望について
リーパス
今後の展望についてぜひお聞かせください。
濱谷さん
個人としては、現状の得意分野や規模に限らず、新たな分野、業種、規模の案件にも積極的にチャレンジしていきたいと考えています。また、経営コンサルにおけるPM経験をさらに増やしていくことで、さらに広い視点からコンサルに関わっていきたいと考えています。ジェネラリストとしての能力を高めたい一方で、最近はAI分野にも夢中なので、もっとこの辺りの分野も深く極めていきたいですね。
リーパスとしては、これまで中小企業診断士はもちろん他士業の業界がなかなか関わってこれなかった中堅企業領域へのコンサルにも進出し、いわゆるこの業界におけるパラダイムシフトを起こし、業界全体を盛り上げていきたいと考えています。
7.中小企業診断士として活躍していきたい方に向けたメッセージ
リーパス
最後に、中小企業診断士として今後活躍していきたい方に向けたメッセージをお願いします。
濱谷さん
リーパスでは会員登録が無料の上、比較的小規模な案件から大規模な案件まで、そして業務も業種も多岐に渡ってお仕事が紹介されています。
また、診断士をはじめとした士業やコンサル向けの動画や記事といった学べるコンテンツも豊富にあり、会員同士で意見・情報交換できるコミュニティもあるので、コンサルとして稼いでいきたいと考える人はもちろん、コンサルとしての知識やスキルを向上させたい方や繋がりを広げたい方にもぜひオススメです。
講師: 
濱谷洸旭

記事
人事戦略に役立つフレームワークを厳選して解説【会員限定記事】
LeaPath(リーパス)代表の中川です。
さて、今回は人事戦略に役立つフレームワークを解説していきます。
多くのサイトの記事ではSWOTなどの戦略フレームワークの活用推奨の記事が多いですが、リーパスでは、あまり有名ではないかもしれないけれど、実務でかなり使える尖ったフレームワークを紹介します。
私は、今まで数多くの人事プロジェクトも担当してきました。
中小企業の社長のお話を聞いていると、「賃金をなかなか上げづらい」「社員のモチベーションを上げるために賃金を上げることは効果的か?」など、賃金の枠組みで考えられる方が多いのですが、賃金はあくまで一側面であり、中小企業に必要なのは、人事戦略の仕組みです。
本記事では、特に中小企業で活用できたフレームワークを厳選してお伝えします。
人事戦略の必要性
そもそもなぜ人事戦略が必要なのでしょうか。一言で言うと、会社のあるべき姿を実現するためです。
「社員の幸福を追求するため」などの高尚な目的も重要だとは思いますが、中小企業は利益を上げてまずは社員を守っていく必要があります。
ゆえに、この目指すべき会社の目標を実現するという目的は外せないはずです。
役員やコンサルタントは、「社員の幸福を追求する」という“言葉”に感銘を受けるのではなく、その言葉をかみ砕いて課題解決しなければなりません。
そこを履き違えると、フワッとした言葉だけが先行して、実態が伴っていない会社になってしまうのです。
皆さんも見たことないでしょうか。社内の至る所に立派な額に飾られた“言葉”があるにも関わらず、社員の士気は全くなく、業績も悪化している会社です。
そうならぬよう、人事戦略が必要なのです。
人事戦略に役立つフレームワーク4選
さて、人事戦略のフレームワークは数多ありますが、その中でもあまり知られていないフレームワークを厳選して紹介していきます。
組織全体の人事フレームワーク
① 前提!「人事戦略の検討プロセス」
② 目的との整合性!「人材ポートフォリオ」
③ エンゲージメント測定!「ToMo指標」
④ 人事施策網羅性を担保!「幸の日も毛深い猫(さちのひもけぶかいねこ)」
①前提!「人事戦略の検討プロセス」
まずは「人事戦略の検討プロセス」についてです。
この人事戦略の検討プロセスは以下のような悩みを持つ会社には特に効果的です。
1:経営戦略を構築したが人事戦略に落とし込めない
2:会社全体としてどのような特徴を持つ社員が多いか分からない
3: 人事施策を作ってはいるが、なかなか効果が出ない
前提として、人事戦略は経営ビジョンや戦略と密接に結びつける必要があります。
・「どのような顧客にどんなサービスをどのように提供していくのか」
・「新規市場か既存市場どちらに資源を投入するのか」
・「あるべき会社の姿(ありたい会社の姿)」
などの戦略ビジョンや経営戦略に紐づいていない人事戦略は砂上の楼閣です。
なぜならば、戦略の方向性と整合性が取れないこと、および社員からしてもどのように頑張れば良いのか分からなくなってしまうためです。
そこで、私は以下の人材ポートフォリオ検討プロセスを現場でよく使います。
【人材ポートフォリオの検討プロセス】
この人材ポートフォリオ検討プロセスでは、経営戦略構築後、まずはエンゲージメント測定と戦略に整合する人材要件を洗い出し、グルーピングします。
人材要件のグルーピングでキーになる軸や共通項を見つけ出し、既存の人材のポジショニング(後述)を把握します。
その後、その戦略の状況から要件に当てはまる人材の特徴や数を割り出し、現状とのギャップやリスクを分析します。
そのギャップやリスクを課題として、人事施策を立てていく手法です。
ただ、こちらの解説だけではなかなかイメージも湧きにくいところもあるかと思いますので、より深い理解がしやすいよう、こちら「決定版!これで人事戦略を構築できる」で別途詳しく説明しましたのでぜひチェックください。
②目的との整合性!「人材ポートフォリオ」
また、以下のような悩みを抱える会社は多く存在します。
・自社のあるべき姿(ありたい理想の姿)に対して、適切な人材配置や組織構成がよくわからない
こういった悩みを持つ会社にとって有効なのが「人材ポートフォリオ」を使った分析方法です。
本記事では実際に3つを例にとって紹介します。
① 経営戦略に合わせた採用と人材配置を検討したい場合:ルーティンの程度とマニュアルの程度のマトリクス【図1】
② 組織運営や等級/役職のバランスを検討したい場合:主体性と性格のマトリクス【図2】
③ エグゼクティブ候補を抽出したい場合:チームor個人&創造or運用のマトリクス【図3】
このように、知りたい目的に合わせて軸をとり、自社の人材をプロットしていきます。
これにより、自社のあるべき姿(ありたい姿)と現状のギャップを明らかにすることができます。
例えば、新規事業推進を考えているが、なかなかうまくいかない会社があるとします。
人材ポートフォリオを行った結果、以下の図2のようにオペレーター・スペシャリストばかりであることが一要因となって、新規事業をうまく推進できていない可能性もあります。
これが人事上の課題仮説となり得るのです。
この表出した課題仮説に対して、
「社内で主体性を持たせるための施策はどんなものがあるか【社内の取り組み】」
「積極的に中途採用を行い、経験ある人を採用して、ロールモデルを作る必要があるのではないか【採用】」
など、様々な人事施策案を出すことが可能となります。
③エンゲージメント測定!「ToMo指標」
ToMo指標は、Total Motivationの略で、ニール・ドシ氏と、リンゼイ・マクレガー氏によって提唱されている指標です。
この指標が高い企業ほど、その企業の社風が良く、人的な競争力が高く、また、顧客満足度との相関が非常に高いという統計結果が出ています。
計算方法は、モチベーションに関する社員全員の各設問の合計点数(回答結果)に対し、モチベーションの係数を加重し、人数で除したものであり、結果範囲は、【-100 ≦ X ≦ 100】となります。
下図は、世界的企業であるアップル、スターバックス、コストコと、それぞれの競合他社について比較したものであり、市場競争力が高い企業ほどToMo指標は高いという結果が出ています。
一度ToMo指標で測定し、社風・会社文化・モチベーションを、そもそも改善すべきか否か、もしくはどう改善すべきかを理解されてはいかがでしょうか。
【アップル、スターバックスとそれぞれの競合他社のToMo指標数値比較】
【コストコと競合他社のToMo指標と顧客に与えている経験価値の関係】
④人事施策の網羅性を担保!「幸の日も毛深い猫(さちのひもけぶかいねこ)」
人事戦略を検討した後、人事施策を考えていくわけですが、その際に外せないフレームワークは「幸の日も毛深い猫(さちのひもけぶかいねこ)」です。
中小企業診断士の方などは、試験内容で出てくるため知っている方が多いですが、その他の方には意外と知られていないフレームワークです。
このフレームワークは、人事施策の網羅性を担保するためのもので、以下の頭文字をつなぎ合わせたものです。
さ
採用
ち
賃金
の
能力・スキル
ひ
評価
も
モチベーション
け
権限移譲
ぶ
部門
かい
階層
ね
ネットワーク
こ
コミュニケーション
上記以外にも、労務基準などの項目も実際にはありますが、このフレームワークを使うと、施策範囲のモレを防ぐことができます。
何から手をつけて良いのか分からない場合は、是非このフレームワークを活用してください。
いかがでしたでしょうか。
本記事にご興味を持っていただいた方は、こちらの動画「中小企業のための人事戦略構築手法-だれでも簡単に作れるプロセスの決定版!」をぜひご覧ください。
本記事の内容を更に踏み込んだ具体的な活用・推進方法や、中小企業で検討すべき人事戦略の内容を事例とともにご紹介しています。
中小企業の社長・役員、人事担当者の方や中小企業診断士はもちろん、経営コンサルタントの皆さまに必見の内容となっていますので、ぜひご覧ください。
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講師: 
中川 逸斗

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現役診断士が解説!中小企業診断士の独立は失敗しやすいのか?
中小企業診断士でLeaPath初期メンバーの山田です。
今回は、「現役診断士が解説!中小企業診断士の独立は失敗しやすいのか?」と題してお送りします。
私は中小企業診断士に登録したその年に独立をしました。それまでは中堅企業でのサラリーマンとして20年以上生活してきましたが、違う世界に足を踏み入れたことになります。
今回は自らの経験に加え、周りの現役診断士数名のお話を総合しながら、はたして独立すると失敗してしまうものなのかを検証してみたいと思います。
結論:中小企業診断士の独立は決して失敗しやすくない
結論から申しますと、「中小企業診断士の独立は失敗しやすいのか?」という問いに対しては「NO」と回答します。
私もここまで順調に進めてきていることもありますが、周囲を見回しても、診断士での独立が失敗しやすいという事例や悩みは聞いたことがありません。
それぞれ生きてきた環境の違いや経験値の差、また独立後の生活についての解釈の違いがあるとは思いますが、私が知る限りの解釈で以下深掘りしていきましょう。
独立診断士としての「生き方」
皆さんもご存じのとおり、中小企業診断士の活躍の場は独立だけではなく、企業内診断士、公的機関勤務、金融機関勤務、コンサルティング会社勤務など、様々なタイプがあります。各自の強みや志向に合わせて、柔軟なキャリア選択が可能な点も中小企業診断士の魅力と言えますね。
独立診断士の数と傾向
中小企業診断協会のアンケートによりますと、診断協会の会員診断士の約48%が独立診断士との情報があり、その割合は増加傾向にあると聞きます。
選択肢
回答数
構成比(%)
中小企業診断士として独立している
904
47.8
2年以内に独立したい
140
7.4
5年以内に独立したい
161
8.5
10年以内に独立したい
142
7.5
予定はない
515
27.2
無回答
30
1.6
回答数計
1,892
100.0
(出典:企業診断ニュース別冊 2023年2月)
中小企業診断士の年齢のボリュームゾーンは50代、60代、40代となっており、ある程度経験を積んだベテランであることが垣間見えますが、最近では30代の若手独立も増加しており、IT、Webマーケティングなど、新分野での活躍も目立ちます。
独立診断士の年収
コンサルティング業務日数の合計が100日以上(つまりほぼプロコン)の方にとったアンケートがあります。
選択肢
回答数
構成比(%)
300万円以内
83
14.3
301~400万円
51
8.8
401~500万円
58
10.0
501~800万円
124
21.4
801~1000万円
66
11.4
1001~1500万円
89
15.4
1501~2000万円
39
6.7
2001~2500万円
25
4.3
2501~3000万円
16
2.8
3001万円以上
28
4.8
合計
579
100.0
(出典:企業診断ニュース別冊 2023年2月)
独立診断士の年収は個人差が大きいことは否めず、経験や専門性によって変動します。
一般的には、初年度から3年目は300万円〜500万円、4年目以降は500万円〜800万円、ベテランになると800万円以上というイメージが多いのではないでしょうか?(筆者調べ)。
トップクラスでは2000万円を超える例も多くあり、また期間としても開業から数年で2000万円など到達される方もいらっしゃいます。
独立中小企業診断士の実例
独立診断士の実例として、たとえば、私の知っている独立診断士の方では以下のような方々がいらっしゃいます。
① 製造業出身の50代男性。生産性向上のコンサルティングを得意としている。前職の経験を活かし、現場改善で高い評価。補助金業務にも関わり、年収900万円以上。
② IT業界に転職した30代女性。創業支援やDX支援に注力。自らもプレイヤーに近い立ち位置で深く入り込み、多忙な様子。年収650万円程度か。
③ 元銀行員の50代男性。事業再生と財務改善が強み。地域金融機関との太いパイプを活用。年収1300万円程度か。
④ 元コンサルの30代男性。DX特化。専門知識で差別化を図る。「時給1万円」と自己評価。年収2000万円程度か。
⑤ 製造業出身の40代男性。10社以上の顧問を引き受け、日本全国を飛び回っている。継続的な支援を得意としており、クライアントとの信頼関係構築が上手い。年収1500万円程度か。
中小企業診断士の独立が失敗する原因
なにをもって独立の成功、失敗とするかは人それぞれだとは思いますが、ここでは、失敗の定義を
「売上(収益)が本人が想定した目標値に届かない」という風に定義させていただきます。
その前提で、中小企業診断士の独立が失敗する大きな原因として3つあると考えています。
中小企業診断士の独立が失敗する大きな原因
①独立コンセプトがあいまい
②情報が入ってこない
③経営者へのリスペクトが足りない
①独立コンセプトがあいまい
まず1つ目が「独立コンセプトが曖昧である」ということ。
言い換えると、「なぜ自分が独立したいのかはっきりしない」ということです。
「今の職場環境が嫌だから」「なんとなく自分を変えてみたい」といった内向きの理由であれば、たとえそれがきっかけであったとしても、その先に何もなければ長続きしにくいです。
解決策としては、まず自己分析を徹底的に行い、自身の強み、情熱、市場ニーズを明確にしましょう。
そして、それらを組み合わせた具体的な独立ビジョンを策定します。
「誰に、何を、どのように提供するか」を明確にし、その価値提案が市場で通用するか検証します。
明確な目的意識と独自の価値提案があれば、困難に直面しても粘り強く活動を継続できます。
②情報が入ってこない
独立が失敗する要因として2つ目は「情報不足(情報入ってこないこと)」です。
情報不足は、市場動向の把握や新規顧客獲得の障害となり得ます。
この問題を解決するには、積極的なネットワーキングが必要ですから、診断士の会合やセミナーやイベントへの出席を通じて、同業者や潜在顧客とのつながりを広げましょう。
人との繋がりでしか得られない貴重な情報というのはたくさんありますので、情報源を多様化し、常にアンテナを張ることで、ビジネスチャンスを逃さず、競争力を維持できます。
③経営者へのリスペクトが足りない
そして最後に診断士の独立の失敗原因として「経営者へのリスペクト不足」が挙げられます。
過去にこんな事例がありました。
ある製造業の会社の社長さんへ企業診断と課題解決の提案に入った際に、私としては現状の組織体制に大きな改善余地があると思い、組織体制を大きくガラッと変える改善提案を行いました。
結果としては、社長には刺さらず、社長としては一言、
社長
「もうそんなことはとっくに考えてるから、こんなプレゼン続けるんだったら寝るで。」
ということでした。
私は当時、自信満々で社長に提案資料を持って行ったつもりでしたが、このように結果としては全く思うようにはいきませんでした。
これは、私としては社長が考えて行ってきたこと(組織体制の検討を含めて)に対してリスペクトが足りなかったわけです。
社長のやってきたことの意図、今の現状に対する社長の考えに対するリスペクトを持って、ヒアリングから提案に至るまで臨んでいたらまた結果は変わったことでしょう。
以前、私が信頼する診断士の方にこう教えていただきました。
「相手の考えを否定することは非常に気を払うべきことであり、正論を言うことが必ずしも社長にとって良い提案になるわけではない」
この考えは私自身とても大切にしている考え方です。
このように、経営者へのリスペクト不足は、信頼関係の構築を困難にし、コンサルティングの効果を低下させます。
リスペクト不足の状態では、どんなに良い提案であったとしても基本的に社長の心には刺さってくれません。
まずは経営者の立場に立って考える習慣を身につけ、経営者が直面している課題や重圧を理解し、共感する姿勢が重要です。
これに加えて、助言を行う際も、一方的な助言ではなく、対話を通じて解決策を共に見出す姿勢が大切です。
経営者の成功事例を学び、その努力と決断力を評価する視点を養うことで、より深い信頼関係を築き、効果的な経営診断が可能になります。
これさえできれば診断士の独立は失敗しない
中小企業診断士が独立するにあたって、「これはやっておいたほうが良い」と思われる要素をいくつかご紹介したいと思います。
中小企業診断士の独立でやっていきたい要素
①差別化戦略の構築
②ネットワーキングとパートナーシップ
③継続的な自己投資と学習
④多様な収入源の確保
①差別化戦略の構築
診断士として成功するには、自身の「強み」を明確にする、これが最も重要ではないかと考えます。
中小企業診断士の世界では、他の診断士と差別化することが不可欠です。
特定の業界や分野に特化したり、独自の診断技術を磨いたりすることで、クライアントに選ばれる理由を作り出せれば最高です。
そこまで尖りきらなくても、自身の経験や専門知識を活かし、ニッチな市場でクライアントに見つけていただくことも手です。差別化することによって、高単価での受注や継続的な顧客獲得が可能になります。
例えば私の場合、マスコミ業界、メディア関係の診断は強みとできます。また、決算書を深く読み込めますので、社長のお話と併せて現状をつぶさに把握できます。そして、会社の目指す目標、あるべき姿を共有することで、より社長に寄り添う診断と助言に結びつけることができます。
②ネットワーキングとパートナーシップ
独立診断士にとって、ネットワークの構築も大変重要かと考えます。特に同業者同士の関係づくりに積極的に取り組みましょう。
経験上、中小企業診断士は他の士業に比べて同業同士の接点やコミュニケーションがより深いと考えています。
セミナーや交流会への参加や共同プロジェクトの実施などを通じて、信頼関係を築いていけると良いでしょう。また、自身の「弱み」が分かっている人ならば、補完できるパートナーを見つけて協力関係を構築することで、より幅広い案件に対応できるようになります。
私の場合、養成課程で知り合った同志や先輩、先生方との定期的な触れ合いを通じて、知り合いの知り合い、といった拡げ方でネットワークを築こうとしています。
③継続的な自己投資と学習
中小企業診断士は5年毎に登録更新をする必要があり、継続的な学習が求められています。
最新の経営理論やテクノロジーのトレンドを常に把握し、自身のスキルを磨き続けることが重要です。セミナーや研修への参加や情報交換の場への出席など、様々な方法で知識を更新しましょう。また、実際の案件を通じて得た経験を体系化し、自身の知見として蓄積していくことも大切です。
私の場合、大阪府診断協会や大阪診断士会で開催されるセミナーや研修にはなるべく参加するようにしています。その他の機関で開催されているセミナーも多くチェックしています。同じテーマでも講師によって議論の運び方や結論が異なることもままあります。
④多様な収入源の確保
独立診断士の安定した経営には、できるだけ複数の収入源を確保することが重要です。
経営診断業務だけでなく、セミナー講師、執筆活動など、様々な形で収益を得る方法を模索しましょう。
そのためには自らの「稼働率」をどのように割り振るかという考え方も重要になってきます。
アウトプットとインプットの時間配分なども熟慮せねばならないポイントです。特定の案件や顧客に依存しすぎるリスクを軽減し、安定した収入を確保できるようになれば最高ですね。異なる収入源を持つことは市場の変化にも柔軟に対応できるようになるなど好循環を生み出してくれると思います。
私の場合は、「実業を伴う診断士」を目指していますので、1週間(5日)を大きく2つに割り、週2日程度は診断士としての業務、週2日は実業に就く日、残りの1日はインプットを中心に活用する日として大きく分けて考えます。曜日で分けても、お客様の都合などに左右されますので厳密には難しいですが、頭の中の稼働率イメージを持っていると、仕事が詰んだり重複したりせず、柔軟に対応できます。
中小企業診断士で独立を考えている全ての方へ
独立することへの不安や迷い
独立するということは、ある組織からの離脱を意味します。その怖さは独立を志した方でないと分からないと思います。
これまでの会社や事務所が自分と合わない、とすっきりした気持ちを持たれている方もいらっしゃるかと思いますが、そうであっても一抹の不安は残るものです。それは社会との接点をその組織を通じて行ってきたからであって、そのタガがはずれると、本当に社会人の一員でいられるのか、その点が不安になるからだと思います。
でもきっと大丈夫。独立する人は皆その経験を越えて、立派に社会にアクセスできるようになっておられます。
収入の不安定さと資金管理
独立するにあたっては、私は最低2年分の生活できる資金を貯蓄しておくべきと考えます。
つまり、仕事がゼロの状態が2年続いたとしても生きていけるという余裕が欲しいということです。リミットが少ないほど気持ちに焦りが出てきます。
1年目はとにかく挑戦。そこからさらに1シーズンチャレンジできると思えば、気持ちの好循環が生まれ、事業展開も正のスパイラルに向いていくものと考えます。
おわりに
色々話してきましたが、一言で言えば、これまでのキャリアの棚卸を行い、専門領域の方向性を決め、学びやネットワーク構築を怠らず、紹介いただいた仕事を金額の多寡にこだわらず一所懸命にこなしていけば、必ず道は拓けるということに尽きます。
これらは何も中小企業診断士の独立だけに当てはまるものではありません。逆に言えば、中小企業診断士だけが独立に失敗しやすいという理由はどこにもないということになります。謙虚に、真摯に、感謝を忘れず日々進んでいきましょう!
講師: 
山田和年

記事
リーパスプロジェクトインタビュー Vol.2:新人事制度の構築・導入支援 中原賢二
1.自己紹介
リーパス
本日はリーパス会員の中小企業診断士である中原賢二さんにインタビューさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。では早速ですが、まずは簡単に自己紹介をお願いいたします。
中原さん
中小企業診断士の中原賢二です。よろしくお願いします。
私は大手食品メーカーで経営戦略および事業戦略を担当する管理職として従事していますが、副業の許可を得て、個人事業主として診断士活動をおこなっています。
関東と関西では異なる活動をしています。
関東では、行政や公的機関からの受託事業や地域金融機関との中小企業M&AおよびPMI支援を通じて、国の中小企業支援施策を推進する専門家として中小企業振興に取り組んでいます。
一方、関西では、中小企業の持続的成長や経営力・企業価値の向上を支援する経営コンサルタントとして活動し、人的資本経営に関するセミナーの講師も務めています。
2.リーパスに登録しようと思ったきっかけについて
リーパス
リーパスに登録しようと思われたきっかけは何ですか?
中原さん
「診断士として新しい景色が見たい」という思いがあります。
私は大阪で養成課程を修了し、中小企業診断士になりました。同期生たちと共に学んだ際、私たちは「診断士になるため」に学んでいたのではなく、「診断士として何をすべきか」を学ぶことに重点を置いていました。
中小企業診断士の認知度は決して高くありません。その理由は、「中小企業診断士のあるべき姿」が明確に認知されていないからだと考えています。
「社会や企業に必要とされる中小企業診断士でありたい。診断士として新しい景色を創りたい」と考えるようになったのが、リーパスに登録しようと思ったきっかけです。
3.リーパスで参画したプロジェクトについて
リーパス
リーパスで参画されたプロジェクトについて教えてください。
中原さん
新人事制度の構築・導入を支援するプロジェクトです。
このプロジェクトでは、目標管理制度、等級制度、適正配置、賃金制度といった人事制度を2年かけて段階的に導入し、経営者が望む「経営の型」を創り出します。
4.リーパスでのプロジェクトの感想
リーパス
リーパスでのプロジェクトのご感想についてお願いします。
中原さん
新たな人事制度を導入するにあたり、全社員に対して説明会を開催し、個別面談も行いました。
これらの説明会や面談を通じて、社員の期待や将来への不安、さらには社員の家族との生活についても理解することができました。
リーパスでのプロジェクトを通じて、多くの社員の人生に影響を与える責任を実感し、社員の家族も含めた幸せの一助となる機会を得ることができたと思います。この理解が社長に伝わり、人事制度を定着させるまで支援する長期的なリピート契約につながったと考えています。
5.リーパスでのプロジェクトで、必要なスキルについて
リーパス
今回のリーパスでのプロジェクトで、必要なスキルはどんなスキルでしたか?
中原さん
私が必要だと感じるのは「傾聴力」「洞察力」「構造力」です。
お客様の頭の中や心の中にある考えや想いを引き出すためには、傾聴力が欠かせません。コンサルタントが一方的に話すのではなく、お客様の考えや想いを可視化し、言語化することが大事なスタートです。
次に、お客様の課題の本質が何であるかを特定するためには、洞察力が必要です。お客様自身が課題の本質に気づいていないことも多くあります。
その後、可視化・言語化した考えや思いを、あるべき姿に向けたプランとして具体化するためには、構造力が求められます。
コンサルタントの本質は、お客様が望む姿を見抜き、ゴールへのスキームを立体的に構築することにあると私は考えています。この立体的なスキームのクオリティが、お客様のニーズを満たし、報酬を得る基準になると考えています。
6.今後の展望について
リーパス
今後の展望についてぜひお聞かせください。
中原さん
私は企業で果たすべき責務があるため、当面は現在の領域で活動を続けます。
企業内診断士と独立診断士の違いは、お客様には関係ありませんから、企業での経験・診断士の経験を蓄積し、それらを財産として独立のタイミングを待ちたいと考えています。
独立後は、中堅企業、または中堅企業を目指す中小企業の伴走支援をおこないたいと思います。
その時まで、関東では行政や公的機関、金融機関とのネットワークと信頼関係を築き、関西では経営コンサルタント・講師の実践を重ねていきます。
7.中小企業診断士として活躍していきたい方に向けたメッセージ
リーパス
最後に、中小企業診断士として今後活躍していきたい方に向けたメッセージをお願いします。
中原さん
診断士の新しい景色を一緒に創り、診断士の価値を高めていきましょう。
私は「診断士は経営のプロフェッショナル」として広く認知されなければならないと考えています。
リーパスに登録している皆さんと共に、経営のプロフェッショナルとしての歩みを楽しみにしています。
講師: 
中原賢二

動画
中小企業診断士・経営者のための 中小建設業の課題整理
このコンテンツは動画ではなくテキスト資料販売です
①建設業における外部環境を多面的に情報整理
②中小建設業の課題を3つの視点で分類し、企業の成長段階に合わせた取組み課題を明示
③自社独自の業務プロセス完成後に、競争優位性構築のために取り組む施策の方向性を明示
③診断士にとっては建設コンサルを行う上で、経営者にとっては自社の経営課題を検討する上で役に立つ建設業に関わる人のためのベーシックな資料
講師: 
池田 隆
購入金額:
¥0

動画
社員のエンゲージメントを高めるために、一から始める「多様性とその受容(D&I)取組み」
「この会社で働きたい」と社員が思う理由は1つだけです!D&Iは、多様性を尊重し、全ての人々が平等に参加し、尊重される環境を作り出す取組みです。D&I取組みにより、社員のエンゲージメントを高めることができます。「企業が社員に選ばれる理由・企業が持続的に成長する原動力」の考え方・取組み方を丁寧にお話し、明日からでもできるD&I取組みを紹介します。
講師: 
中原賢二
購入金額:
¥1,000

動画
「資産」とは何か?=もう一歩踏み込みたくなる財務諸表シリーズ=
●会計が苦手な方にもできるだけ分かりやすく、実務者にもより興味を持っていただけるような「もう一歩踏み込みたくなる財務諸表シリーズ」です。
●今回は「資産」がテーマです。会計の中ではメジャーな言葉だと思いますが、「資産って何?」と言われたら正確に答えられますか?
●この動画では「資産」の本当の意味を理解し、改めて会社全体を見直し、強みを見出していただけるような内容です。
講師: 
山田和年
購入金額:
¥500

動画
すっきり解説!令和の農業市場で中小企業診断士が求められる理由
国内の農業市場に明るい中小企業診断士が令和の農業市場について詳しく解説いたします。
日本農業は今、大きな歴史の転換点を迎えており、中小企業診断士が活躍できるフィールドが広がってきています。
もしかすると、中小企業診断士にとって最後のフロンティア市場になる可能性を秘めています。
日本農業の流れと提案内容を学び、農業市場で活躍できる中小企業診断士になりましょう!
講師: 
荒木 俊
購入金額:
¥500

動画
人材管理システムの要件
人材不足は、中小企業にとって大きな問題です。そのような中、タレントマネジメントを中心とした既存の人材の能力向上、最適配置を検討することも重要になってきました。しかしながら、それらを勘と経験でやることも限界があります。本講座では人材管理システムを用いたデータドリブン人事の内容と、そのために必要な要件を詳しく説明していきます。
講師: 
中川 逸斗
購入金額:
¥2,300

動画
中小企業のBI事例 -“25の画面事例”でBIイメージをアップ!-
【本講座は動画ではなくテキスト販売です】BIツールとは、企業が持つさまざまなデータを分析・見える化して、経営や業務に役立てるソフトウェアのことです。BIツールを導入する中小企業は年々増えていますが、どのようなデータを可視化すれば良いのか分からないという悩みがあると思います。本講座では、25の事例を通して、BIのイメージアップを図ることを目的としています。
講師: 
中川 逸斗
購入金額:
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管理会計は適切な経営の肝です。管理会計がある会社とそうでない会社の経営戦略や財務結果には大きな差が出てくるといっても過言ではありません。本講座では管理会計の概念、構築方法、事例を学び、中小企業が実現できる管理会計のイメージを向上させます。
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中川 逸斗
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中小企業の人事制度の作り方
中小企業においては、人事の5つの体系ごとの重要な論点を押さえることで、本格的な人事制度を作ることが可能です。そのノウハウを作り方のプロセスを、多数の人事制度導入を経験している講師が丁寧に説明します。皆さんの会社にも人事制度を導入してみましょう!また、導入はしているけれどうまくいっていない会社の方も必見です。
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中川 逸斗
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中川 逸斗
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講師: 
中川 逸斗
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中小企業のDX戦略vol.1インプット編-DXで使える技術はこれだ!-
DXっていまいちよく分からない・・中小企業にもできる・・?など、様々な疑問・不安があると思います。DXプロジェクトを多数行ってきた経験を活かして、中小企業でのDX事例を多数ご紹介するとともに、DXで使える技術というのも、明らかにしていきます。
講師: 
中川 逸斗
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